目撃者によると、犯人は中肉中背らしい。
中肉中背?
それはいったいどんな人だろう。
広辞苑を引いてみた。
『程よい肉づきで程よい背丈の、平均的な体型』
だそうだ。
『程よい』が微妙な表現だが、
高からず低からず、太からず細からず、ということらしい。
では、中肉や中背でない場合、なんというのだろう。
中背の場合はわかりやすい。
背は高いか低いかだ。
つまり、中背でない場合は、高背か低背ってことだ。
しかし、中肉の場合は難しい。
意味としては、太っているかやせているかということだ。
だからといって『太肉細肉』はどうもおかしい。
肉自体が太かったり細かったりするわけではないからだ。
体重で考えたら『重肉軽肉』だが、これも同じ理由で認められない。
なぜ重かったり軽かったりするかといえば、肉の量だ。
だからといって『多肉少肉』じゃカレーみたいだ。
人の体型を表すにはふさわしくない。
肉の有無を表すからといって『有肉無肉』というのも変だ。
筋肉質の人も脂肪まみれの人も『有肉』で一まとめでは納得できない。
じゃあ『筋肉脂肉』か?
そこまで細かく判断するのなら、
『高背』の人も、足が長いのか頭が長いのか説明してもらわなければならない。
『硬肉柔肉』はどうか。
これでは砲丸投げか新体操かみたいな分類だ。
どちらがいいとはいえない。
良いか悪いかということなら『良肉悪肉』だ。
でも、冒頭で挙げたように、犯行の目撃に使われるなら、
容疑者の段階で良悪を決め付けてはいけない。
肉の良し悪しなのだから『上肉並肉』はどうか。
もっとわかりやすくしてしまえば『高肉安肉』ということだ。
そんなこと、目撃者が肉屋でもない限り、とっさに判断できるはずがない。
何がこの混乱の原因なのか。
人が太っているかやせているかを『肉』で識別しようとしたことだ。
とはいえ、いまさらやめるには『中肉中背』は世間に根付いている。
こんなとき、頼りになるのはダジャレと英語だ。
標語、宣伝コピー、テレビCM、
ダジャレと英語のオンパレードだ。
これを利用しない手はない。
そこで私は考えた。
『メタボ肉とオーガ肉』
どうだろう、私はこれこそが、
『ジャストミート』だと思うのだが。

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脂肪か筋肉かで、肉付きの良い型を分類するとすれば、
『メタボ肉』『オーガ肉』に『タイト肉』と付け加えるべきでは。
もちろん、痩せていて船の先端で両手を水平にまで挙げていないと『タイト肉』にはならんけど。^^;