予定はこうだ。
実家に行き雨戸を開けて風を通す。
スーパーでお菓子を買い、それを手土産に施設に行って母に面会する。
食堂でお昼を食べて、実家の戸締りをして帰宅する。
どうせ実家に盗られるようなものはない。
なんなら少々持ってって欲しいぐらいだ。
とりあえず、施設でお散歩をするときのために、夏の帽子を母に届けてやろう。
実家へは、イスを取りに一度行ったのだが、母に会うのは3週間ぶりになってしまった。
休日が晴れていたので、これ幸いと畑に行っていたからだ。
次の土曜は母を連れて病院に行く日だ。
迎えに来る時間と、昼食がいらない旨をスタッフさんに伝えておかねばならない。
実家を開放して、風を入れる。
仏壇に線香を立てたので、それが消えるまで庭の草取りなどをすることにした。
イタドリがすごい高さになっていて、ドクダミが花盛りだ。
線香が立ち消えたので出発した。
帽子は忘れたが、どうせ梅雨だから次回でいいだろう。
スーパーでお菓子を買って施設に行くと、なんと救急車が停まっていた。
今までは、先に電話連絡をしてから来ていたのだが、
その度に「いつでもどうぞ」な感じだったので今日は連絡せずに来てしまった。
なんかとんでもないお取込み中ではないか。
入り口でなにやら書類を書いているスタッフさんがいたので恐る恐る声をかけた。
幸いスタッフさんは神妙ではなくて、母の自室で待つように言われた。
ちょうどストレッチャーで運ばれてきたおじいさんとすれ違ったが、
ちづるによると「たんこぶができていたから転んだようだ」ということだ。
母が連れられてきて、自室で初めての面会となった。
健康そうだし、私たちの顔を覚えてくれていたようだ。
会話は「よう来てくれたねえ」「どこから来たの?」「なんにもあげるものがない」の繰り返しだ。
こっちから質問すると、膝の調子も悪くなく、居心地はよいとのことだった。
もう一つ、「前に住んでいた家のこと覚えとる?」と質問。
「あんまり覚えてないねえ」
しめた、来週病院に行ったあとは実家に行って昼食を食べようと思っていたのだ。
でも、今も帰りたいと思っていて「施設に戻りたくない」などと言われたらどうしようかと悩んでいたのだ。
よし、来週は実家で久しぶりにスーパーの寿司でも食べよう。
その時に帽子も持たせてあげるからな。

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…頭髪の具合はどうなってますん?