春分の日だった火曜日は、7時半ごろ家を出て実家に行った。
デイサービスの準備のため普段なら7時前に家を出るところなのだが、
会社に出勤しなくていいからお迎えが来る9時までいられるのだ。
お迎えのスタッフさんと会うのは初めてなのでちょっと緊張する。
実家に着くと、こたつの椅子に座っている母にトイレに行ってもらい、
着替えをさせて、食卓の一番玄関に近い席に座らせる。
かなり早い時間に起きてごはんは食べているので、インスタントのにゅうめんを出す。
食べ終わったら薬を飲ませる。
8時半には準備が完了し、あとは待つだけとなった。
母が食べかけのパンとバナナを半分食べたら車の音が聞こえた。
母に立つように言って、玄関に出てみる。
時々違う人が来ることがあるが、この日はいつもの人のようだ。
ご挨拶をして戻り、母を誘導してくる。
いつもは火の元や持ち物の確認までしてもらっているので、この日は私がなるべく働く。
玄関でバトンタッチした。
スタッフさんは玄関の段を降りるとき腰を持って安定させている。
なるほど、ああすればいいのか。
短い距離だが車までシルバーカーを母に押してもらう。
そうだ、車に乗るときに使う台を持ってこよう。
と思ったが「大丈夫です」と言われた。
スライドドアを開けたシートは結構な高さがある。
どうやるのかちょっと観察させてもらおう。
スタッフさんはドアのところに縦に付いた手すりを母につかませ、右足を手で持って車に乗せる。
私がやったら「痛い」と言われたやつだ。
そこから、膝で母のお尻をぐいと持ち上げたら、すんなり乗ってしまった。
やはり専門家の技だ。
「さすがですね~」と感心すると、
「お母さんが上手なんですよ」と笑って行ってしまった。
ためになるねえ~

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大いに参考になるねぇ。技術を盗もう。
うんうん、頭部を擦らないようにする転び方も技術やな。