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お機械さまヘソを曲げる

私は仕事で紙を切る機械を使っている。
テレビでたまに見る、造幣局でお札の束を切るあの機械だ。
それが故障した。

この機械は二つの系統で成り立っている。
一つはサイズを決める電気系統。
もう一つは刃を下ろすモーター系統だ。
いつも出勤したらまずこの機械の電源を入れ、モーターのスイッチをオンにする。
で、スタートボタンを押すと、あるサイズの位置に動いてゲージが点灯する。

知らない人はわけわからないと思うけれども、理解する必要はないよ。
ともかく、何かのボタンを押したら「ピー!」とけたたましい警告音が鳴って、
ゲージの数字が消え、どのサイズにも動かなくなってしまった。
もはやお手上げだ。

ちょっと予兆はあった。
同じような現象が前日にも起こり、すぐに直ったのだ。
これはヤバいとみんなが思った。
この症状が起こると、最初のうちは直るのだが、徐々に頻度が多くなり、
そのうちに一切直らなくなってしまうのだ。

こうなってしまうと業者さんを呼んで基盤を取り換えてもらうしかない。
ただ一つだけ、我々にできることがある。
乾燥させることだ。
この機械は湿気に弱く、湿度が高い時にこの症状が出やすい。
実際この日は雨、前日も雷がゴンゴロゴンゴロ鳴っていた。


というわけで、普段閉めない巨大カーテンを閉める。
この機械は倉庫の隅に設置されているのだが、
高さ4メートルの半透明カーテンで残りの2方を囲うことができる。
ただし、これを閉めると棚の道具や商品の出し入れが面倒なので普段は開けっ放しだ。

ともかく、この機械で切るはずだった注文は本社に回し、
カーテン内でエアコンをガンガンに効かせて機械の調子を見るのだ。


天国だ。
普段はカーテンが閉まってないからエアコンは風の当たるところだけしか涼しくない。
これが密室になってとても快適な温度だ。
しかも、仕事は本社でやっているから、私の役目はときどきスタートボタンを押すだけ。
また「ピー!」となったら、いったん電源を切って入れ直すのだ。

昼休み過ぎ、本社に頼んであった商品をN岡が持って帰った。

「調子どう?」

「ぜんぜん」

が、何気なくN岡がスタートボタンを押したら「ぴ」とゲージが点いた。
直った!
N岡は勝利の踊りを踊っているが、雨がやんで晴れてきたからだと思う。

この後、一仕事した後、再び機械は機嫌を損ね、夕方になってまたよみがえった。
調子が良くても帰る時間になったら電源を切らなければならない。
「ああ、明日の朝、何とかうまく動いてくれよ」
と祈りながらスイッチをオフにした。
とはいえ、涼しくて仕事のない環境も捨てがたい。






↑本社の機械との大移動が検討されているのだけどクリックしてね




メカ
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[ 2022/07/29 07:03 ] ある日の出来事 | TB(0) | CM(6)
専門的なことは何も判らんけど、どういう状況なんかはとっても良くわかる
でさ、翌日スイッチ入れようとしたら本格的に動かへんようになっとって、「昨日まで何とか動いとったのに~。」って、パソコンで遭遇する気がする。

何とか機嫌が直ってますように。
[ 2022/07/29 07:17 ] [ 編集 ]
もう
新しいのを買えばいいのにね、こんな状況前もあったはず
[ 2022/07/29 08:28 ] [ 編集 ]
てっきり
機械が壊れたら押し切りを渡されて、北斗の拳の地下牢みたいなところで鞭を持った店長さんから「働け~ 働けぇ~」いわれるものかと(笑)
[ 2022/07/29 12:53 ] [ 編集 ]
ポール・ブリッツ様のコメントに吹き出す
最初のうちは直るのだが徐々に頻度が…
そやねん、そやねん

あと、新しいの買うたらシャキッと直るねん
[ 2022/07/30 18:32 ] [ 編集 ]
猫団子さん>
翌日は動かなくなってました。
で、О川とN岡が連携して、本社の機械と基盤を交換して何とか動くようになりました。
これもいつまで持つかわからないんだけどね。

トチイチロウさん>
なにしろ800万円ですから。
[ 2022/07/31 16:12 ] [ 編集 ]
ポール・ブリッツさん>
地面すれすれの鉄格子の入った明り取りから「たすけて」と書いた紙飛行機を飛ばすことはできるでしょうか。
それより、押し切りて。

かめさん>
機械の壊れていくのってそうでしょ~
トイレの照明もそうでした。
それはともかく「新しいの買う」は「直る」とはちょっとちゃいますよ。
[ 2022/07/31 16:22 ] [ 編集 ]
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プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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