私にとっては連休初日の土曜日は、母にとってスーパーに行く土曜日なので実家に行く。
ちづると二人、いろいろと段取りがあってちょっと早めに家を出る。
と思っていたのだが、うっかり仮眠を摂ってしまい、
マスクを買ったりガソリンを入れたりしていたら、ほぼ普段通りの到着になってしまった。
「行く」と言ってあったのだが、母は「あれまあ、来てくれたんか」とサプライズ気分。
いつも通りコタツに入ってテレビを観ていた。
「床屋に行くか?」
母の行くパーマ屋さんはお隣の通りのいわばご近所なのだが、
坂の上なのでひざの痛い母はなかなか行けず、髪はずいぶん伸びっ放しになっていた。
急いで用意をさせて車で連れて行く。
幸い先客はなく、30分ぐらいで終わるという。
私は母を置いてきて、実家に戻った。
母の居ない実家、私は家探しをしなければならない。
「いえさがし」ではなく「やさがし」と読み、家の中をくまなく探しまくることだ。
ある時期、母に財布を隠すマイブームが起きて、行くたびにサイフ探しをしていた。
失う前にと思って発信器を注文したのだが、それが届く前に財布は行方不明になった。
無くなったのは、普段使っていた黄色いサイフと、
私が銀行から降ろしてきたお金を一旦入れておく黒いサイフだ。
母がそんな複雑なところに隠せるはずはないから、探す範囲は狭い。
ただし、あまり細かく調べていると母が嫌がるので、この30分はチャンスなのだ。
鏡台まわり、寝室、押し入れ、引き出しと探すが見つからない。
すべて一度探した事のあるところばかりだ。
20分が過ぎ、何度も探したタンスをもう一度捜索する。
「あった!」
タンスの中段、衣類をめくったらそこに黄色いサイフがいた。
何度も何度もさがしたはずのところなのに。
中身を確認すると、なんと5万円も入っている。
なんてたくさんあるときに失くしてくれるのだ。
やはりこの二竿並んだタンスは怪しい。
黒いサイフもここにあるのではないだろうか。
掃除をしていたちづるも呼び寄せ注意深く探索を再開する。
なんだろう、財布ではないが薄っぺらいモノが入った布の袋を発見した。
クルクル巻いてあるのをほどいて中身を確認する。
あああああ、これはああああああ!!!
父と母の預金通帳だ。
父が亡くなった時あんなに探したのに見つからず、再発行にどれだけ苦労したことか。
しかも、3万円はさまっているではないか。
母の散髪、黄色いサイフの発見、預金通帳の発見、お金の回収。
もうこれだけでゴールデンな連休となった。

↑黒いサイフもいずれ見つかると希望を持ったぞクリックしてね。
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おめでとう、おめでとう。
ゴールは近い!!
我が家の話ですが、ある日、玄関の下駄箱の中にチャック付きのチープな不織布製ポーチが置いてあったんでうちの母親に
「こんなところに何で置いてあるん?」
と聞いたら
「あれ?何年か前になくしたと思っとった札入れや。」(現金5万円入り)
ということがありました。
箪笥がものすごく重要な位置を占めてますが次に下駄箱も探索候補に入れてはいかがでしょう。