いつもの居酒屋で飲んでいると、またもや坊主頭Fがクレーンゲームの収穫を持ってきた。
なにやら1メートル近い透明な筒で、先端に何やらメカが付いている。
なんと『100万円たまる貯金箱』だそうだ。
今、お金のないMえに進呈された。
さっそく開封すると、説明書が出てきた。
貯金箱に説明書?
ともかく読んでみる。
「電池を入れてください」
貯金箱に電池?
なんとこの貯金箱、硬貨を入れるとそれがいくらか判別しカウントされるという。
この機能がヘッド部のメカであり、電池が必要な理由なのだ。
さらに説明書を読む。
「硬貨の幅で判別するので、百円と五円を間違うことがあります」
雑!
私が説明書を読んでいる間に、Mえをこれを持って、
「みなさん、入れてくださ~い」
と常連の間を歩きまわっている。
それは“貯金”じゃなく“募金”だ。
スキンヘッド1号が小銭を入れようとしている。
どうやら電池が入っていると、コインが中に引き込まれるらしいのだが、
電池なんかないので無理やり押し込んでいる。
それでもなんとかコインは中に落ちた。
1号「Mえ、カウントされたか?」
Mえ「されたー」
1号「オレ、6円入れたった」
Mえ「8円になっとるよ」
精度!
こうなると、いろんな硬貨を入れてみたくなる。
常連たちが手持ちの小銭をねじ込んでいく。
深い透明プラスティック容器の底に小銭がたまり、いくらあるかわからなくなってしまった。
「おい、お金とカウンターは合っとるのか?」
と誰かが言った。
するとMえ、先端のメカ部をくるくる回してペットボトルのふたみたいに取ってしまった。
このセキュリティーで100万円溜まるものか!

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たまらんわ。
貯金箱はこれくらいのセキュリティが欲しいな。
http://blog-imgs-49.fc2.com/t/a/b/tabekube/s-111117tyokin.jpg