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記憶を乗せる

ここでは、記憶を乗せる に関する情報を紹介しています。
先日、いつもの居酒屋で、まだこのブログに登場していないスキンヘッドに会った。
彼は十人ぐらいで宴会をしていたグループの幹事で、
聞けば近くで商売をしている顔なじみなのだそうだ。
仲間を見送った後戻って来て、カウンターで飲み直し始めた。

私の隣にいた坊主頭Fは知り合いらしく、会話をしている。
その流れでいっしょに飲み始めた。
なにしろこの三人には共通点がある。
その人は完全なスキンヘッドで、Fは坊主刈り、
そして私は超ショートなヘアスタイルだ。

えーと、そのスキンヘッドの人をここから『6号』と呼ぶことにする。
確かそのぐらいのはずなのだ。

6号は何か思いついたのかカバンの中をガサゴソ漁りながら、私に目を閉じさせた。
しばらくすると何かが頭にかぶせられる。
微調整が終ると「ハイどうぞ」と声をかけられた。
これはもしやと思いつつ、私は顔を覆っていた両手をとる。

「おおー」
どよめきが起こった。
四方八方から「こっち向いて」と言われる。
振り向くたびにさらさらと頬を撫でるものがある。
そうだ、これはサラサラヘアーのカツラなのだ。
知り合いはバカウケしている。
MえやFは写真を撮り始めた。
撮った写真をさっそくいろんな人に送っている。
ただ、周りは盛り上がっているが、私はその姿を見ることはできない。
私にもその写真を送ってもらった。

「おおー」
自分でも言ってしまった。
耳が隠れる程度の黒髪だ。
そのへんのお遊びカツラではなくて、おそらく高価なやつなのだろう。
みんなが言う通り、我ながらすごく若く見える。

首を振ってみる。
首の動きに少し遅れて感じられる遠心力。
はるか遠いかすかな記憶。
むぎわらぼうし、虫取り網、ワカメ、ひじき、マッサージ…
いろんなイメージが頭に浮かぶ。


とはいえ、こういうものは出落ちだ。
付けた瞬間が一番面白い。
その時間が過ぎたらさっさと終わりにするのが正しい。
みんなの興奮が引いて行ったら「はいおしまい」と回収された。

さよなら、またいつか。





↑いくらぐらいするか知ってる人はクリックしてね。





やりおったな
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コメント
この記事へのコメント
おお~
すだれ。
…な訳ないよね。
その写真は?
2019/05/23(木) 07:22 | URL | 猫団子 #mQop/nM.[ 編集]
こみさん
超ショートなヘアスタイル・・・
令和元年流行語大賞決定です
2019/05/23(木) 18:13 | URL | りら #sSHoJftA[ 編集]
猫団子さん>
すだれではないですよ。
バーコードでもないですよ。
写真は……ちょっと黒塗りするのでしばらく待ってもらえますか。

りらさん>
ありがとうございます。
流行してそういう人がいっぱい現れるといいなあ。
目立たなくなるから。
2019/05/23(木) 23:00 | URL | こみ #tHX44QXM[ 編集]
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