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心理戦の後の消化試合

金曜日の居酒屋。
女将さんは2号の動向だけを気にしていたわけではない。

「今日は坊主頭Fは来るかなあ。あの玉子持ってきたんやけど」

「あの玉子?」

「前に話していた古い玉子さ」

あー、そういえばそんな話をしていたっけ。
女将さんの家のメインでない冷蔵庫に十年物の玉子が入っているって。
もう水分がないらしく中身がカラカラ動くという。
その話を聞いたFが、

「オレが食べる」

と言い出したのだ。

Fはなんでも食べようとする。
この居酒屋でも、魚はもちろん、手羽先の骨まで食べてしまう。
以前、他の居酒屋で宴会をしたときは、ほら貝の肝を食べようとして店に止められたこともある。
どうしてか知らないが、ともかくチャレンジしたがるのだ。


幸い2号の後、Fもやってきた。
女将さんはまるでケーキの差し入れのようにその玉子を出してきた。
見た目は普通の玉子と変わらない。
ただ、持ってみるとニセモノのように軽く、振るとカラカラと音がする。

賞味期限のシールが張ってあったので見てみると、2012年3月1日。
7年前のものだった。
それが3個。
よくぞ保存していたものだ。


とりあえず割ってみなければ始まらない。
Fがゆで卵でもないのにおでこで割った。
匂いはない。
中を見ると、まるでウニのように濃厚な色をした黄身があった。

玉子のなれの果て


そこへ別の常連さんが来て私の横に座った。
しばらくの間、その人と挨拶やら世間話やらをしていた。
するとFに呼びかけられた。

「なかなかイケるよ」

食ったのか!

Fと2号によると、全く腐敗感は無く、味は濃くて初めての食感だそうだ。
考えてみれば、納豆だとかなれずしだとかチーズだとか塩辛だとか、
みんな最初はそうすれば食べられるなんてわかっていなかったはずだ。
きっと、何かのはずみでそうなってしまったものを口にしたところから始まっている。
つまり、これも“卵を7年間冷蔵庫で保存する”という新たな料理法の発見なのだ。

私は断わったけど。






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不健康
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[ 2019/02/24 07:26 ] 居酒屋で | TB(0) | CM(4)
うぉっと
そうか、無傷な状態でということは衛生状態は至極良好で水分だけ抜けた卵だもんね。
低温ドライ製法?すごいな。
[ 2019/02/24 07:50 ] [ 編集 ]
猫団子はんのゆわはるとおり
それに加えて、まだおんなし冷蔵庫ン中に、なんか残ってないか、気になりますわ
[ 2019/02/24 18:53 ] [ 編集 ]
坊主頭F氏に関しては要経過観察
一週間くらい経ちましたら続報お願いしますー
[ 2019/02/24 18:56 ] [ 編集 ]
猫団子さん>
そうかー、低温ドライですなー
高野豆腐か。
あと二個あるんだけど、いかがすか。

かめさん>
実は7年前の缶ビールもありました。
これは泡さえ出たらいけるかな。
彼はまだ何ともないようですが、ある意味人体実験中なのです。
[ 2019/02/25 22:56 ] [ 編集 ]
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プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
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