ちづるとクイズ番組を観ていた。
2チームの対抗戦で答はカタカナ4文字。
時間とともに一文字ずつ答えが入っていき、先に答えた方が勝ちだ。
こんな時、私はどちらのチームよりも早く答えたい。
正解でなくてもいいから。
正解でなくてもいいなら、何を目安に答えているのか。
それは、ちづるにウケる言葉だ。
どんな言葉がウケるかというと、なるべく突拍子もない言葉がいい。
できたら聞いた感じがアンバランスな単語を言いたい。
例えば『エウロパ』(※木製の第二衛星)
パッと聞いただけでは何のことやらわからない。
でも4文字の後半が『ロパ』なんて落ち着かないではないか。
こういう答えを言いたいのだ。
後半が『ロパ』なら『メガロパ』(※カニの幼生の第二段階)というのもある。
これも魅力的な言葉だが前半の安定感が違う。
『メガ』という聞き覚えのある二文字と『エウ』といううめき声的な響きでは、
その言葉全体の安定感に違いが出てくる。
『ヨセミテ』(※アメリカ合衆国カリフォルニア州の国立公園)もいい。
母音4文字というところが英語的でないというステキさに、
『ミテ』で終わる不思議感。
私の独断で言わせてもらうと『ン』とか『ウ段・オ段』で終わる言葉は安定している。
『エ段』で終わるのは一番不安定感があるように思う。
それでも日本人になじみのある単語が入っていると不安定感が減ってしまう。
『ガニメデ』(※木製の第三惑星)と『カメノテ』(※磯などに付着するフジツボの仲間)
を比べてみよう。
『ガニメデ』は蟹っぽいが濁音などで違うということがわかる。
しかし、『カメノテ』はあからさまに『亀の手』という日本語を想像してしまう。
私がお気に入りの不安定4文字カタカナは『トプカピ』(※エリック・アンブラーの小説)だ。
何ともサッパリ意味がわからないではないか。
しかも『パ行』が50%を占めるという前代未聞。
もう一つは『ポンヌフ』(※フランスにある橋の名)だ。
『ポン』と弾むようなリズムの後『ヌフ』とくる。
『ヌフ』なんて、含み笑い以外で聞いたことない。
なんとステキな4文字だろう。
しかし、そういう魅力的な4文字たちも、使われているとそのパワーが落ちてくる。
聞き慣れてくるのだ。
例えば『ソプラノ』(※女声の最高音域)
どう聞いてもおかしな四文字の並びではないか。
なのにもう違和感を感じないのは聞き慣れてしまったからなのだ。
『ソムリエ』(※客の相談に乗ってワインを選ぶサービス職)って、
初めて聞いた時「なんじゃそりゃ?」と思わなかっただろうか。
『アボカド』(※「森のバター」と呼ばれる甘みのない果実)だって、
ずっと「三文字も濁音が付く」って思っていただろう。
『エリンギ』(※キノコの一種)はどうか。
『カプリコ』(※江崎グリコのお菓子)はどうだ。
『ゾルドバ』(※デビルマンに出てきた妖女)だってそうじゃないか。
オシマイ。

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