今週、ウチのお店は売り出しだった。
女子は値札の付け替えで大わらわで、大きなチラシも折り込んだらしい。
私の仕事はそんなにない。
『ビッグバーゲン』の垂れ幕を付け、ノボリを『SALE』と『大売り出し』に替えた。
あとは大量入荷してくる商品を女子に言われる通りかたづけるぐらいだ。
バーゲンのたびにおかしなものが入荷してくるようになった。
紙がメインなのだが、紙皿紙コップあたりから食品関係に広がっているようだ。
カキ氷のシロップが入荷した時は驚いたが、今回はカセットコンロのガスボンベが入荷した。
「こんなもの売れるかーい」とぼやいていたが、これがあっという間に売り切れた。
どうやら台風の停電で瞬間的に需要が増えたようだ。
さて、私の担当としては、百円ワゴンがある。
メモはそこそこ残っているが、その下の段が閑散としている。
置いてあるものも白ばかりで地味だ。
なにか色物を増やしておかなくては。
幸い、本社がこちらに押し付けてきた残り紙がある。
そこから厚手の色上質紙を掘り出した。
50枚ずつ数えたら7色の紙がそろった。
つまり350枚、高さで6センチぐらいはある。
これを適当は大きさに切って何色かでまとめて…
と思っていたが、めんどくさくなって7色で包んでやった。
一つ一つの包みが大きいのでスペースが埋まり、カラフルになった。
よしよし、これで百円ワゴンも売り出しっぽくなった。
が、その日のうちに売り切れてしまった。
そういう出物が無いか見計らっている人がいるらしい。
ちなみに私がこの商品を置くことは事務所には言わない。
なのでお客さんがこの紙のカタマリをレジに持ってきたときはびっくりしたそうだ。
「これ百円でいいんですか」というお客さんもいたらしい。
私は本社からの邪魔な紙が減ってうれしい。
しかし、あまりにすぐ売れてしまうと次を補充しなければならない。
ジャマなのは厚手の白い紙だ。
色紙の表紙を付けガムテープで背を巻いてお絵かき帳にした。
これは人気商品だ。
今回はサイズが大きい。
一冊の厚みも2センチある。
これを作った段階でめんどくさくなって、2冊で一包みにした。
ワゴンのスペースが埋まりカラフルになった。
これがすぐに売れてしまった。
お絵かき帳好きの人がいるらしい。
また何か用意しなくてはならない。
でも、在庫が減るからありがたいのだ。
本日は月に一度の土曜出勤。
しかし、今日はもう売り出しではないのだそうだ。
出勤したら垂れ幕を外し、のぼりを付け替えなくてはならない。
作りかけのお絵かき帳は一冊ずつ包もう。
そして、今日まで手伝いで来てくれていたSちゃんと名残を惜しもう。

↑白い紙が売れて行かないのでクリックしてね。
スポンサーサイト