サバがどこかに行く理由

ここでは、サバがどこかに行く理由 に関する情報を紹介しています。
いつもの居酒屋の女将さんは、小柄で穏やかで可愛らしいタイプののんびりした人だ。
でも、一番の特徴はその忘れっぽさだろう。
今や常連たちは『注文は忘れられるもの』と諦めの境地に入っている。

たとえば、開店してすぐの時間にカウンターに座ったとしよう。
常連が3~4人で落ち着いたころ、必ず女将さんのお願いはいる。

「注文付けるの忘れとった~、自己申告お願いします~」

で、それぞれがビールやら酒やら小鉢やら、頼んだものを告げるのだ。
だからバイトが誰か来るまでは、みんな自分の注文を覚えておかなければならない。

おでんは3品で1皿になっている。
この3品を覚えられない。
二人以上が同時に注文した時、必ず一人ずつ聞き直しに戻ってくる。

カウンターの大皿の料理や熱燗は電子レンジで温めてくれる。
これが電子レンジの中でお休みすることもしょっちゅうだ。
むしろ常連は、今自分の注文が電子レンジに入っているの知っていて、
いつ出てくるかを楽しみにしたりしている。
次の注文が入って電子レンジを開けたとき「あっ」と言うのを待っているのだ。


そんな忘れっぽい女将さんが一番よく忘れるのが、私の好物“塩サバ”だ。
これはコンロに乗せておけば勝手に焼きあがるのだが、だからこそよく忘れる。
こちらも、時間がかかることはわかっているから、
忘れられていることに気付くまでにさらに時間がかかるのだ。

塩サバが忘れられるパターンは二種類あった。
注文を忘れられる場合と、焼いていることを忘れられる場合だ。
後者だと、もちろんサバは焦げてしまう。
少々の焦げだと「もうサービスしとく」となってお得だが、
「これは出せん」と廃棄されるときもあるからもったいない。

そこで、オーナーはタイマー付きのコンロを導入した。
そのときの女将さんは「もう焦がさないからね」と鼻高々だったものだ。
だからこそその日に塩サバを注文してみた。
しかし、一向にサバは出てこず、女将さんはカウンターでしゃべっている。
そこに「あのう~」と割り込んで「サバは?」と訊く。

「そういえば」と、厨房の奥に入って行った女将さん。
申し訳なさそうな顔で戻って来て、

「火がついてなかった……」


これでもう、サバの注文を忘れるパターンはあるまいと思っていたのだが、
先日、店が混雑していて座敷で飲んでいた時、Qちゃんが、
「こみやんのサバ、忘れられとるのとちがう?」
他の料理をみんなでつまんでいたので私も気付かなかったが確かにそうだ。

QちゃんがバイトのKちゃんに訊き、Kちゃんが女将さんに訊いて、
「大丈夫」と言う返事をもらった。
お客さんが多いので遅くなっているのだろう。

が、それからしばらくしてQちゃんが、
「なあ、あまりに遅くない?」と、また訊いてくれた。
そしたら女将さんが口に手を当てて「あっ」とやった。
さっき「大丈夫!」と自信満々だったとき、サバはどういう状態だったのだ。

それにしても女将さん、イワシはあまり忘れないのだがどういうシステムなのだ?






↑風呂に入ろうと思ったらお湯が溜めてなくてこの話題を思い出したんだけどクリックしてね。





なぜコンロに乗せた
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コメント
この記事へのコメント
あ、新しいパターン
イワシは「一匹」だからじゃない?
…ってドウチガウのか説明出来んけど。

1月末にボイラーが壊れた結果、今まで手動で(蛇口ひねって)溜めてたお湯張りが自動になりました。
そろそろ排水栓の閉め忘れをやらかしそうデス。
2018/03/16(金) 07:18 | URL | 猫団子 #mQop/nM.[ 編集]
こみさん
女将さんはこみさんのことは忘れないの?
2018/03/16(金) 20:04 | URL | りら #sSHoJftA[ 編集]
猫団子さん>
実はイワシは丸干しなので5匹です。
こいつは焼ける時間が早いからかも。
なんでも自動は楽でいいけど、致命的な不便さもあるのよね~
そのやらかしはかなりのダメージですな。

りらさん>
忘れないんですよ。
お得意様ですから。
なのに私の注文は忘れるのよ。
2018/03/18(日) 22:21 | URL | こみ #tHX44QXM[ 編集]
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