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2023 051234567891011121314151617181920212223242526272829302023 07

その日はあいまいにやってくる

例えば年末、
「今年はお世話になりました」
「来年もよろしくお願いします」
「良いお年を」
という挨拶は順番にやってくる。

これは、その年最後に会う時の挨拶だ。
毎日会う同僚と、月に一度来る業者さんでは挨拶のタイミングが違うのは当然だ。
もう今年は来ないよ、という業者さんに初めてこの挨拶をされた時、
ああいよいよ押し詰まってきたのだなあと年越しを意識し始める。


それと同じようないよいよ感が始まった。
あの忌まわしの行事、バレンタインデーだ。
これも2月14日当日に会えるとは限らない。
いや、女子は当日には本命に会いたいはずだ。
だから義理チョコは、むしろそれ以前の適当な日に手渡される。

金曜日、今年の初義理チョコをいただいた。
いつもの居酒屋に行くと、常連のご夫婦の奥さんがみんなのチョコを用意してくれていた。
まとめ買いして、来る常連に女将さんが配ってくれるようだ。
まあ、それまでに会えるかどうかわからないのだから当然だが、
もはや義理というより業者に近い感じがする。


土曜に実家に行った。
親父を病院に連れていき、その間に母に買い物をさせる。
店内を一回りし、レジに行く段になって母がなにか思い出した。
「そやそや、チョコレートを買わな」

母はとても縁起かつぎだ。
しなければならないことは何でもする。
冬至にはカボチャを食べたし、お風呂にゆずも入れる。
クリスマスにはケーキを食べたがるし、ちゃんと七草粥も作る。

先週行ったときには恵方巻が残されていた。
わざわざすし屋に配達してもらったのだそうだ。
昨日はスキヤキの鍋が用意されていたので、
「肉好きやな~」と言ったら、
「2月9日は『肉の日』やもん」だそうだ。

だからどうやらバレンタインにはチョコを買わねばならないと思っているらしい。
私は臨時に作られたチョココーナーに連れていかれた。
田舎の小さなスーパーだから品ぞろえもささやかなものだ。
母はそこから私と弟にウイスキーボンボンを、親父には普通のを選んで買った。

帰るとき、私の分のチョコを手渡された。
親父にはもちろん当日渡すのだ。
カレンダーを見ながらなにやら考え込んでいるので、
「14日、水曜日やで」
と教えてやった。

すると母は、

「仏滅やけどなあ」

“聖”の付く日だぞ。





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黄色を使ってないぞ
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[ 2018/02/11 09:48 ] 身内のこと | TB(0) | CM(3)
こみさん
東京と伊勢
離れ離れの日々
愛の日さえ会えない
手渡すことさえ出来ない
それでも愛は渡せる
愛の印
天空を飛翔させよう
白鳥の飛翔のごとく
14日届け
愛の印
私の願いを込めて


[ 2018/02/11 10:49 ] [ 編集 ]
お母さま、その感性は素晴らしいデスわ
さすがこみさんのお母様。

トケ井はこっちのほうが似合うと思う。
http://blog-imgs-88.fc2.com/t/a/b/tabekube/s-160228ribon.jpg
[ 2018/02/11 12:39 ] [ 編集 ]
りらさん>
そう、品物じゃないんですよ。
確かにいただきました、
天空を飛んで来ましたよ。
見えないけれどわかりました。
ありがとう。

猫団子さん>
なんでも大安なんですよ。
ウサギの日は種を蒔くなとかいうし。
リボンのほうがわかりやすいなあ。
ハートは素材がわからないもの。
[ 2018/02/14 21:21 ] [ 編集 ]
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プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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