▼ 『う』
先日、ちづるを乗せて車で街中を走っていると、
白地に黒く大きな文字で、『う』と書いてある看板を見つけた。
こんなところにうなぎ屋があるとは知らなかった。
それにしてもなんと便利な文字だろう。
『ウナギ料理専門店』が『う』の一言で表されるのだ。
横文字の頭文字をとってアルファベットで表す方法よりよほどわかりやすい。
『ATM』や『ETC』なども今ではわかるようになったが、意味は不明だ。
その点、『う』は一文字でにおいまで思い出すほどだ。
ちょうど信号で止まっていたので、しばらくその『う』を見ていた。
あんなものは瞬間的に判断するために効果的だが、
あまりに集中的にじっと見つめ過ぎてはいけないようだ。
見ているうちに違和感を感じるようになってきた。
これは本当に『うなぎのう』なのか。
うなぎの『う』にしては達筆すぎるのだ。
しかも、書道の達人がしたためる達筆ではない。
かきかたノートにお手本で示されている上手な『う』だ。
看板は一応筆文字風ではあるが、この文字は鉛筆で書くような『う』なのだ。
この考えをちづるに伝えてみた。
ちづるは私の案を認めたうえでこう言った。
「あれは、うどんの『う』やな」
なるほど、たしかにアレはうどんっぽい。
太さといい、曲がり具合といい、いかにもうどんっぽい。
『うどん』の『つ』部が麺で『`』部が飛んだおつゆみたいだ。
さすがはちづるだ。
うなぎの『う』なら、もっとヌルヌル感が必要だろう。
『`』と『つ』がほとんどつながったような感じで、
ダラダラと、いや、うねうねと下に伸びていかなくてはならない、
うどんの『う』が楷書なら、うなぎの『う』は草書とかいうのだろう。
私の知識ではわからないが、「○○でせう」の『う』だ。
アレがもっと元気よく『つ』部が丸くはじけていたら、
うづらの『う』だと思ったに違いない。
ただ、うづら料理にあまりなじみがないのでとっさには浮かんでこないのだ。
ウナギ感を出そうとあまり下に伸ばし過ぎてもいけない。
幅広でクネクネした『う』を書くと『ウツボ料理』と勘違いされるかもしれない。
後ろの方が岩に隠れていたら完璧だ。
もっとピョンコピョンコかわいく書いたら『うさぎ』だろう。
可愛らしいものの筆頭ともいえるウサギだが、看板になったらそれは商売だ。
『ウサギ料理』となった途端にものすごく残酷に感じてしまう。
看板をかわいくしたら、それこそ糾弾されることだろう。
そうそう、このブログでも何度かひらがな一文字のタイトルをつけたことがある。
『ぬ』や『つ』や『の』と言ったネタを書いた。
今日のネタを読んでもわかるだろう。
こういう時は内容がとても薄いのだ。
『薄い』の『う』なのだ。

↑どんなコメントがもらえるか手に取るようにわかるけどクリックしてね。

白地に黒く大きな文字で、『う』と書いてある看板を見つけた。
こんなところにうなぎ屋があるとは知らなかった。
それにしてもなんと便利な文字だろう。
『ウナギ料理専門店』が『う』の一言で表されるのだ。
横文字の頭文字をとってアルファベットで表す方法よりよほどわかりやすい。
『ATM』や『ETC』なども今ではわかるようになったが、意味は不明だ。
その点、『う』は一文字でにおいまで思い出すほどだ。
ちょうど信号で止まっていたので、しばらくその『う』を見ていた。
あんなものは瞬間的に判断するために効果的だが、
あまりに集中的にじっと見つめ過ぎてはいけないようだ。
見ているうちに違和感を感じるようになってきた。
これは本当に『うなぎのう』なのか。
うなぎの『う』にしては達筆すぎるのだ。
しかも、書道の達人がしたためる達筆ではない。
かきかたノートにお手本で示されている上手な『う』だ。
看板は一応筆文字風ではあるが、この文字は鉛筆で書くような『う』なのだ。
この考えをちづるに伝えてみた。
ちづるは私の案を認めたうえでこう言った。
「あれは、うどんの『う』やな」
なるほど、たしかにアレはうどんっぽい。
太さといい、曲がり具合といい、いかにもうどんっぽい。
『うどん』の『つ』部が麺で『`』部が飛んだおつゆみたいだ。
さすがはちづるだ。
うなぎの『う』なら、もっとヌルヌル感が必要だろう。
『`』と『つ』がほとんどつながったような感じで、
ダラダラと、いや、うねうねと下に伸びていかなくてはならない、
うどんの『う』が楷書なら、うなぎの『う』は草書とかいうのだろう。
私の知識ではわからないが、「○○でせう」の『う』だ。
アレがもっと元気よく『つ』部が丸くはじけていたら、
うづらの『う』だと思ったに違いない。
ただ、うづら料理にあまりなじみがないのでとっさには浮かんでこないのだ。
ウナギ感を出そうとあまり下に伸ばし過ぎてもいけない。
幅広でクネクネした『う』を書くと『ウツボ料理』と勘違いされるかもしれない。
後ろの方が岩に隠れていたら完璧だ。
もっとピョンコピョンコかわいく書いたら『うさぎ』だろう。
可愛らしいものの筆頭ともいえるウサギだが、看板になったらそれは商売だ。
『ウサギ料理』となった途端にものすごく残酷に感じてしまう。
看板をかわいくしたら、それこそ糾弾されることだろう。
そうそう、このブログでも何度かひらがな一文字のタイトルをつけたことがある。
『ぬ』や『つ』や『の』と言ったネタを書いた。
今日のネタを読んでもわかるだろう。
こういう時は内容がとても薄いのだ。
『薄い』の『う』なのだ。

↑どんなコメントがもらえるか手に取るようにわかるけどクリックしてね。

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この記事へのコメント
「どんなコメントがつくか毛に取るようにわかる」ってコメント封じされちゃったわ。
これは青文字のコメントが熱く厚くつくのを楽しみにするしかないですわ。
これは青文字のコメントが熱く厚くつくのを楽しみにするしかないですわ。
猫団子さんの指名を受けて、とても嬉しくっなって出てきた。(^o^)/
看板の「う」は「No.5」を歓迎する言葉なのだ。
「No.5」は、いつもの居酒屋の「スキンヘッドNo.5」のこみさん、
そして、ペレスプラードの「マンボNo.5」を表す言葉だ。
「マンボ」といえば「ウ」だ。
「ウ」のない「マンボ」なんて、「炭酸」のない「コーラ」、
「ヨンホンゲ」がポロリとぬけたこみさんみたいで、味気ない。
「マンボ」には、もれなく「ウ」がついてくる。
「マンボNo.5」にも「ウ」は勿論ついている。
そればかりか、
「マンボNo.5」は、「ウっマンボ」とも呼ばれているのだ。
「マンボNo.5」と「ウ」は、切り離せないのだ。
今や正に「マンボNo.5」と「ウ」は、同義語とも言える。
看板の「う」は「No.5」を歓迎する言葉なのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=JlqzT6AKgkA
うどんとうなぎの違いに、「なるほど」と思いました♪
矢がツルを離れても、手ェと毛ェ、ちごた、気ぃを
抜かんと、足はしっかり踏みしめたまま
トケ井、ちゃんとでけてて偉いやんか
抜かんと、足はしっかり踏みしめたまま
トケ井、ちゃんとでけてて偉いやんか
2016/03/05(土) 13:02 | URL | かめ #-[ 編集]
猫団子さん>
ちゃんとそこをいじって来たか…
あーあ、青を煽っちゃったね。
chan.na.oさん>
指名を受けたって、はりきらなくていいんだからね。
そして最後にはどのように私をいじって……
って思ったら、ずーっとマンボと「うっ」の話ばっかりやないか!
ワシの記事より中身が薄いやないか!
ちゃんとそこをいじって来たか…
あーあ、青を煽っちゃったね。
chan.na.oさん>
指名を受けたって、はりきらなくていいんだからね。
そして最後にはどのように私をいじって……
って思ったら、ずーっとマンボと「うっ」の話ばっかりやないか!
ワシの記事より中身が薄いやないか!
2016/03/05(土) 16:30 | URL | こみ #tHX44QXM[ 編集]
カモメ先輩さん>
いや~「なるほど」などと思われると恥ずかしいです~
これで鳥の「う」に触れなかったのは失敗だったのか正解だったのか。
「う」は後輩ですか?
かめさん>
トケ井をお褒めいただきありがとうございます。
でも、矢をつがえている絵は描けません。
いや~「なるほど」などと思われると恥ずかしいです~
これで鳥の「う」に触れなかったのは失敗だったのか正解だったのか。
「う」は後輩ですか?
かめさん>
トケ井をお褒めいただきありがとうございます。
でも、矢をつがえている絵は描けません。
2016/03/05(土) 16:34 | URL | こみ #tHX44QXM[ 編集]
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