再び「ぬ」を追求してみた。
ただし、今回は前回のように思いつきだけではない。
統計学的に「ぬ」を検証してみようと思う。
参考資料はたった一つ、「広辞苑」だ。
あの分厚い広辞苑の中で「ぬ」の項目はほんのわずかだ。
2772ページのうちの、たった8ページだ。
数えてみたら552項目しかない。
20万語のウチの552語なのだ。
割合でいうと・・・・・・・・ほんのちょっとだ。
さて、この広大な言語界の片隅の「ぬ」区域では、
どんな言葉が幅を利かせているのだろうか。
どの漢字ではじまるかを、クラス委員を決めるときのように、
「正」の字を書いて数えてみた。
まずは予想。
「ぬ」で始まる言葉を素直に思い出した順に挙げると、
1、盗む
2、脱ぐ
3、ヌード
だった。
すいません。
とりあえず、二位以下を発表しよう。
2位、塗る 77票
3位、縫う 54票
4位、濡れる 46票
5位、布 40票
以下、「温い」「沼」「糠」「貫」と続く。
期待された「盗む」は11票、
「脱ぐ」は12票という散々な結果だった。
では、いよいよ一位を、スクロールする暇もなく発表しよう。
じゃじゃん!
「抜く」 ダントツの91票。
これは「抜き○○」と「抜け○○」があったのが勝因と見られる。
特筆すべきは、この少ない語句の中に、
「ぬっぺらぼう」「ぬらりひょん」「濡れ女」と。
妖怪の名前が三つも入っていることだ。
特筆したが、だからなんなの?状態だ。
さて、せっかく「ぬ」を掘り下げたのだから、
「ぬ」の項で一番好きな言葉に「ぬ大賞」をあげようと思った。
一応、有力候補はすでに頭の中にあった。
なのに、ない!
「ぬ」の項にない!
「脱ぎっぷり」がない~!
しかも、よく見たら「ぬ」より「る」の方が少ない。
349項目しかない。
「ぬ」のこじんまりしたとこが好きだったのに、
「る」の方がこじんまりとしているじゃないか。
もう、「ぬ」なんて、顔を洗って出直して来い!
今、顔を洗いにいってきた。
鏡に移った自分の顔に、
「おい、そんなにヒマか」と言っておいた。
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インスピレーションにやられました(笑)