夏場に畑作業をする時はビーチパラソルを立て、そこをベースとする。
折りたたみ椅子とクーラーボックスを置き、飲み物や氷嚢を用意しておく。
一畝分ぐらいの作業をしたら、かげに入って水分補給と頭の冷却をする。
もはや、それがないと命にかかわるような暑さなのだ。
この日曜日も畑に行った。
まずしなければならないのが草刈りだ。
こんなに暑いというのに平気で伸びてくる草たちを刈らなければ、
ビーチパラソルを立てるスペースがない。
つまりは作業前作業だ。
草刈り機を用意しているので、刈るとなったら畑周りは刈ってしまう。
パラソルスペースだけ刈るなんてのは、燃料が少なすぎて難しい。
機械内に燃料が残ると次にエンジンのかかりが悪くなる。
なので、畑周りを刈るだけの燃料を勘でいれて、
余れば燃料が無くなるまで土手の草を刈ることにしている。
そんな作業中、おそらくこの灼熱的暑さのせいだろう。
絶対にやってはならないことをやってしまった。
草刈り機の先端を、トウモロコシに掛けてある防鳥ネットに触れさせてしまったのだ。
私の草刈機は丸ノコ型ではなく、三本の刃が遠心力で飛び出して草を刈るタイプだ。
これがネットに触れた瞬間「ぎゅう」といって機械が止まった。
これはもう大ごとだ。
鎌でネットを切りながら、絡んだところをほどいていく。
ほんの狭い隙間でも、このネットは食い込んでグルグル巻きになっている。
こんな作業は日陰でしたいものだが、なにしろまだパラソルが設置できてない。
もうズバズバ切ってンギンギ引っ張るしかない。
なんとか絡んだネットを取り、機械は復活した。
燃料が無くなるまで残りの草を刈り、パラソルを立てていったん休憩だ。
さて、機械が復活したのはいいのだが、ネットの方はいいのか、と思う人もいるかもしれない。
今はトウモロコシにかぶさっているからそのままだが、それが終ればもちろん廃棄だ。
あ~あ、ではない。
はっきり言ってこのネットは使い捨てだ。
ともかく安いのだ。
私は以前からこのネットは安すぎると思っていた。
今回やってしまったネットは、ナイロン製で網目が45ミリ。
7.2×9メートルという大きさだ。
全体はオレンジ色なのだが左右の縁に青いループ状になったところがあり、
付属の黒い細ひもを通すとカーテンのようにきれいに広げられるようになっている。
開封した状態では、束ねてひもで縛られていて、
先に黒ひもを通しておけばからまないようになっている。
なんと親切で丁寧なことがされているのだろうか。
このサイズと仕組みと手間をひっくるめて、お値段なんと280円だ。
いつもの居酒屋の安いと言われている酒一杯と同額だ。
なんでこんな値段でできるのだろう。
材料は安いのかもしれない。
編むのは機械なのだろう。
でもどうしても、網を束ねたりそれを数か所縛ってあるのは人の手がかかっていると思う。
ちなみにこの網のもっと大きなものには田んぼを一枚覆ってしまうサイズもあるが、
それでも2千円台というお値段だ。
いったいどうなっているのだ。
製造元は儲かっているのだろうか。
居酒屋の話が出ちゃった限りは、飲みながら考えることにしよう。

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豆に覆ったときなんか収穫後絡みついて枯れた蔓をとり、穴が開いたところを繕って使ってますわ。
…手伝わされるのですけどね。
トケ井の掃除は至急したほうがよいと思わない?
誰が張ったのかは判りませんけど、主が住み着く前に対処するが善ですわよ。
あ、巣を張る種類のは平気だったわね。
でも足の長いお友達をお招きしてくるかもしれませんわ。
トケ井の窓からのぞく足の長いお友達…ちょっとした真夏の怪談じゃありませんこと?