さて、来週ウチの店は売り出しだ。
よーし、売り出すぞ、と自主的に催そうというのではなく、
フランチャイズの親会社が「売り出しなさい」と高いところから言って来るのだ。
そんなわけで少し前から売り出し用の商品がドカドカ入荷している。
折りこまれるチラシは親会社が印刷してくるので、
それに掲載されている商品は置かなくてはならない。
そうやって得体のしれない在庫が増えているのだ。
売り出しとは別だが、ちょっと前に今ならではの季節商品が入った。
七夕関連商品だ。
元々が紙屋なので、五色の短冊はわかる。
だけど、プラスティック製の笹は必要なのか。
あれはおもちゃじゃないのか。
実際短冊はインターネットでよく売れている。
こういうものが求められているとは知らなかったが、ありがたいことだ。
しかし、笹は店の飾りになっているようだ。
これが売れずに残ると、また私が倉庫の奥にしまわなくてはならない。
クリスマスツリーのように。
先週、びっくりするような新商品が入荷した。
開封作業をしていた事務所から歓声が上がって覗いてみたら、
そこにあったのは『アヒルちゃん』だ。
小さくて黄色いアヒルの人形が一袋にどっさり入っている。
使い道は“お風呂に浮かべる”なのだそうだ。
まさか自分がそんなものの商いに関わるようになるとは思わなかった。
しかし、こいつはなかなか面白い。
売り出しで残ったら社員割引してもらって買っておこう。
飲み屋の女の子の誕生日プレゼントにウケるような気がする。
昨日はえらいものがやってきた。
カキ氷のシロップだ。
もはや食品ではないか。
こんなの扱っていいのか。
これが仕入れられるようになった成り行きを考えてみよう。
紙→包装紙→梱包資材→紙製品→紙コップ→カキ氷のカップ→カキ氷のシロップ
『ップ』が現れ始めたあたりから気をつけなくてはいけなかったのだ。
しかも、こういうものは業者相手の商品なので、1.8リットル入りだ。
イチゴやらレモンやら種類があって、ピッタリ売り切れることなどあるのか。
これもチラシに載っているから売り出しで置かなくてはならない。
で、売れ残ったって親会社は引き取ってくれないのだ。
しかも腹が立つのが、こいつがとても重いことだ。
紙商品ばかり扱っていて、いきなり水分は腰にこたえるかもしれない。
ひと箱に1ダースも入っているのだ。
「一本ぐらいどう?」と勧められたがもちろんお断りだ。
一升のシロップなどウチでなにに使うというのか。
欲しい人がいたら、ぜひ買いに来てほしい。
練乳もあるよ。

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もしかき氷するとしても1.8リットルも育成会イベント程度では要らんような気がしまする。