ニュースを読んでいて驚いた。
ある俳優の方が、30日間の“不食”を達成したのだそうだ。
“断食”となにが違うのかは知らないが、水以外なにも口にしなかったらしい。
そんな事が可能なのだろうか。
「水以外なにも」ということはごはんを食べなかったということだ。
それどころか、いつもの居酒屋にも行かず、コンビニにも寄らず、
おやつをあげると言われても断らなければならない。
アイスクリームもカレーパンも天かすもゴマも摂らなかったのだ。
私にはそんなことはできない。
まず、俳優という仕事柄これが可能だったのではないかと思う。
おそらく、その期間は仕事をせず、穏やかに暮らしていたのではないだろうか。
エネルギーが入ってこないのに、消費することはできない。
生存することに最低限必要なエネルギーだけを使っていたのだろう。
報道によると9キロ痩せたということだ。
これは魅力的だ。
よくいわれているダイエットの法則に、
『摂取カロリーより消費カロリーの方が多ければ痩せる』
というのがある。
摂取カロリーがゼロならば、何もしなくても代謝で消費カロリーが上回る。
足し算引き算をしなくてもわかる。
いっそこの方が成功しやすいのかもしれない。
我々は足し算引き算をして、摂取カロリーを減らそうとする。
食べる量を減らしてみたり、炭水化物を摂らなくしたり、
甘いものや油ものを控えたり、食べた分だけ動こうなどと思ったりする。
この『少し減らす』が辛いのだ。
海苔があったらごはんを食べたくなる。
納豆があったら玉子を入れたくなる。
コーヒーを飲むなら何か甘いものが欲しい。
ビールを飲むなら唐揚げぐらい許してほしい。
そう、何か一口が別の食べ物のきっかけになる。
だから、一切食べないのは欲望の引っ掛かりを奪う素晴らしい作戦だ。
あれは食べていいだろうとか、このぐらいはいいだろう、という、
ダイエットにおける例外をすべて取り除いてくれるのだ。
あとはもう、個人のやる気一つだ。
ただこの方は自分だけでなく、ものすごく大勢の人間に影響を与えてくれた。
というのも、一ヵ月断食するとどうなるかという話題は、
都市伝説的に人々の話題になってきた。
数日で宿便が出て、ある日を境にものすごく体調がよくなるというやつだ。
これを、ものすごい知ったかぶりで言う人々がいた。
私の体型を見たり、ダイエットの話題を聞いて割り込んでくる輩だ。
「一ヵ月断食したら、こうなってこんな風になるのだぞ」
とまるで自分がやったことあるように自慢げに言うのだ。
自分も丸々と肥えているくせにだ。
この俳優の肩が実践をしてくれたおかげで、シッタカブラーのネタが減った。
もし、この話をしてくるやつがいたとしたら、
「知っとるよ、有名な話やん」
とやっつけることができるのだ。
ああ、やってみたい。
どこかにニュースを見てないバカなシッタカブラーいないかなあ~
ダイエットのストレス解消になるのに。

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「天皇の料理番」を見ているのですけど、本当の病人に見えた。
6か月間の撮影中に役に合わせて12キロ痩せていったんですって。
でもって終了後10日で元に戻ったって。
こっちの方がものすごく共感できるのじゃないでしょうか。