最近、日本語の乱れが嘆かわシングだ。
それも、若者がふざけ半分で流行り言葉を使っていることを言うのではなく、
アナウンサーやレポーターなど、日本語を商売にしている人の言葉がおかしい。
先日もこんな質問を耳にした。
「あなたは幽霊を信じますか?」
こんな乱暴な質問があるだろうか。
幽霊がいると思うかいないと思うかと問われれば、自分の意見を答えられるが、
この質問では、
「その幽霊による」
としか言いようがない。
だいたい、幽霊というやつはいわくつきだ。
どちらかというと「信じていたのに」って気持ちが強い場合が多い。
こういう人…いや、幽霊なら、言うことを信じてもいいような気がする。
正直であったがために幽霊になる羽目になり、それが口惜しくて化けて出るのだ。
もちろん逆もある。
たとえば、金銭ヘの執着でこの世に未練が残った幽霊はウソをつきそうだ。
なんとか現世の人間をだましてその金をどうにかしようとしそうだ。
そんなのがどんどん妖怪化していくと、もはやだますのが仕事みたいなものになる。
とても信じられない。
「あなたはUFOを信じますか?」
というのもある。
これはともかく間違っている。
UFOは宇宙人の乗り物なのだ。
信じる信じないの問題ではない。
電車を信じますか?と聞かれたら、まあ日本なら時間通りに来ると信じられるだろう。
飛行機だったら、私は全面的に信用することはできない。
タクシーには、一部信じちゃいけないのもあるというような話も聞く。
オスプレイは信じろと言われてもねえ。
リニアモーターカーなんてのは、昔は信じられなかったけどできてきたからねえ。
ともかくUFOは見てないから何とも言えないというところだ。
試乗会でもしてもらえれば信用できるかもしれない。
どこのメーカーかもわからないうちは手放しでは信じられないぞ。
この質問は「あなたは宇宙人を信じますか?」につながる。
これは信じられない。
彼らはこう言って来るのだ。
「ワレワレハウチュウジンダ」
宇宙人が自分のことを宇宙人というだろうか。
余りにもあいまい過ぎるではないか。
「消防署の方から来ました」より雑な自己紹介だ。
そもそも、人かどうかも怪しいもんだ。
仮に宇宙人が、自分たちが『地球』と呼ぶ惑星に住む知的生命体に接するとき、
自分たちをどう表現したらいいかリサーチしたとしたら、
かなり地球側にすり寄ってくれたものだと理解しなくてはならない。
が、初対面であるにもかかわらず、相手のことを調べ上げてくるのは、
たいていいかがわしいものを売りつけるか、財産をまきあげようとする輩だ。
友好関係を築きたいとでも言いだしたら、これは眉に唾つけなくてはならない。
「グレイに会わせてあげるから」なんて有名人の名を出し始めたら要注意だ。
ま、宇宙人がそこまでしてきたとしたら、
よくぞ日本語を勉強してきたな、と褒めてあげたいぐらいだが。

↑他の星の人もクリックしてね。
スポンサーサイト
今日の画も最高。