ふと見ると、ノートに髪の毛が落ちている。
これがつまみ取ることも払い落とすこともできない。
考えてみると、私の頭髪はこんなに長くも健康でもない。
鉛筆で描かれた線だ。
なにかの弾みで鉛筆の芯がノートに触れたとき、
偶然、このような自然な線が引けるときがある。
先日、メモ帳の上に鉛筆を突き立ててしまった。
鉛筆を持ったまま何かを取ろうとして目測を誤ったのだ。
メモには鉛筆による無残な傷跡が残った。
これがまた偶然にも、見事に「虫の足」に見えるのだ。
ひょいと見るたびに、何度びびったことか。
これらは描こうと思っても描けるものではない。
描いた、というよりは、むしろ「事故」だ。
私は、自分の事故作「虫の足」を眺めて思った。
これを意図的に描けるのが「絵描き」なんだなと。
小学校の時の写生で、ほんの一部分だけなのだが、
雲が写真のように描けた事があった。
おそらく、描けたと言うよりは、塗りむらやにじみだろう。
写真のような油絵を、ぐっと近づいて見ると、
乱暴に絵の具を塗りたくっただけのように見えることがある。
それと同じような効果が偶然得られたのだ。
ずぅ~っと偶然が続けばいいのに。
さて、私が描いている↓のような絵。
「ペイント」を使って「ペンタブレット」で描いている。
この世界には偶然はないらしい。
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なんかテストで○をつけるやつで、それを集めた先生が「これは定規で○を書いたの?」って聞いたの。
よく見れば、ものすごく綺麗なまるで、言われてみればまるで定規を使って書いた○みたいだったの。
もちろん普通に書いた○だったんだけどね。
それからしばらくは、○を書くとき意識していたけど
全然あのときのように○はかけなかったの。
なんだかその時のことを思い出しちゃった。