私はスポーツを見ないのでよくは知らないのだが、
サッカーのワールドカップに日本が出場できるようになったらしい。
あまり興味がないとは言え、自分の国の人たちが頑張っているのは喜ばしいことだ。
できることならたくさん勝って、少しでも上に行って欲しい。
ただ、あの報道の仕方はどうなのだろう。
私はニュースのスポーツコーナーで試合結果を見るぐらいだが、
なんだかこう、耳障りな感じを受けることが多い。
例えばシュートを放って外れたとすると、
どんなにあさっての方向に行ったとしても、アナウンサーは「おしくも外れ」と言う。
キーパーの真正面に行って取られても、「おしくもキーパー正面」
どうかすると「おしくもオフサイド」なんて言う。
「おしくも」は枕詞か。
シュートに対する前置詞か。
絶対おしくないときもあるだろう。
たまに実況中継の人が、
「ああっ、今のはおしい」
と叫ぶときがある。
そんな時私は、ああ、やっぱり今までのはおしくなかったんだな、と思っている。
で、シュートまでいかなかったとき、
つまり、試合が全体的に動かなかったとき、
「○○選手は存在感を示しました」
なんて言ってるけど本当か。
もちろん、存在感を示すときもあるだろう。
選手なんだから。
するとたまに、
「○○選手は存在感を示せませんでした」
と残念なコメントもある。
「存在感」って使いたいだけなんじゃないか、と思う。
そして試合に勝つと『劇的』だ。
スポーツ関連の実況や報道って、劇的じゃなきゃいかんのか。
もちろん、サッカーに限ったことではない。
野球でもバレーでもフィギュアスケートでも、どうかするとクイズ番組でもそうだ。
今行われた勝負を無理やり盛り上がった感じに持っていこうとするのをやめてもらいたい。
逆にシラケてしまうのだ。
スポーツだけではなく、テレビ、報道、マスコミ、なんといったらいいのかわからないけど、
ともかく日本語の無駄遣いが多すぎる。
新聞のテレビ欄をみたら、必ず「感動」「衝撃」「絶品」がうようよしている。
某丸一日やる番組なんか、生放送で明日の夜の話なのに、
「感動のフィナーレ」なんていう。
感動するかどうかはわからんじゃないか。
こういう言葉たちはめったに使ってはいかんのだ。
本当に貴重なシーンで初めて使うことが許されるのだ。
言語の波動砲だ。
かめはめ波だ。
ブレストファイヤーだ。
シルバークロスだ。
話の落としどころを見失ったのがわかったでしょうか。

↑得意技はハンドだけどクリックしてね。
スポンサーサイト
検索したけど、シルバークロスは全く知らんかった。
トケ井は跳躍力があるから隙がアリそうで無いよ。
道具を使うのはアリかな?