このような肝心の日に、買ったクッキーを家に忘れてきたО川。
火曜日に居酒屋に行ったとき、バイトは“Sな”と“Mえ”だった。
そして日めくりの3月14日には、
『WIHTEDAY お返し待ってます』
と赤く大きく書かれていた。
綴りが違っているぞ。
Sなのシフトは14日、Mえは15日だ。
「こみさん、14日待っとるよ」
「ダメー、15日に来てー」
「だってホワイトデーは14日じゃん」
「だったら両方来てー」
ズキュン!
もちろん昨日は行ってきた。
とりあえず、なんらかの気持ちを持ってきたおっさんは3人。
うかつなおっさん共はオロオロするばかりだ。
店からケーキ屋に電話して、シュークリームの予約をする人まで現れた。
私は、二日連続で女の子の制服がカワイイケーキ屋に寄った。
昨日はちづると会社用、今日は居酒屋用だ。
制服が目当てではなくて、そこが会社と家との直線上にあるからだ。
このファンタジーとも言えるようなお店が、二日ともおっさんであふれていた。
店というのは大したもので、需要をちゃんと理解している。
550円のお返しセットはクッキーの盛り合わせらしい。
可愛らしい包装が施されていて、女子にはウケそうな作りになっている。
ただし、中がどうなっているかは見えない。
それが飛ぶように売れていく。
おっさんにとって、中身なんてどうでもいいのだ。
上司Tは苦悩していた。
彼が返す相手は奥さんと娘と孫だ。
ちなみに孫は4人いて、女の子は一人だけだ。
だが、女の子にだけお菓子をあげて、ほかの孫どもが黙っているはずがない。
そこで上司Tは考えた。
たくさん入ったお菓子を買って分けさせればいいと。
上司は会社用三つと奥さん用と娘用、そして大袋のお菓子を買った。
この上司、糖尿病になるほどの甘党だ。
これだけのお菓子を買ったついでに、いちご大福も買ったそうだ。
なのに、家に帰って大袋から自分用のお菓子をキープしたらしい。
残りを奥さんに渡し、四等分して孫に配るように言った。
「そしたらあいつ、五等分して自分の分も作っとるんじゃ」
Tさんちは愉快だな。

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