PPKというのをご存知だろうか。
48はつかないし、アメリカがゴリ押ししてきてるやつでもない。
窓枠やチャックの会社でもない。
PPKとは『ピンピンコロリ』の略だ。
健康に生きて、病んだり苦しんだりせずコロリとあの世に行こう。
そのために体を動かしたり、食生活に気をつけて人生を楽しもうという、
前向きな最期の迎え方を推奨する運動だ。
私はまだまだ先だと思っているが、ピンピンでいるためには早くから行動を起こすべきだろう。
実は私には理想のコロリがある。
ドキン、として、コロリといきたいのだ。
もちろん、車にぶつかりそうになっただとか、急に崖っぷちに出ただとか、
そんなマイナスの“ドキン”は嫌だ。
私が言うのはプラスの“ドキン”。
青少年の頃の淡い思い出の中にある、もじもじしちゃうような“ドキン”のことだ。
よく少女漫画の主人公が、かっこいい男子の一言でなっちゃうやつ、
あれのおっさん版だ。
当然、おっさんになった今、そんなラブリーな出来事はない。
考えてみたら昔からない。
勝手にこっちがドキドキしていただけだ。
では、この年になって、
いや、もっとずっと先にどうやってドキンとなればいいのか。
それはもう、居酒屋の女の子しかない。
なんか変なことを言っているが、そういうことじゃないよ。
バイトの若い女の子は、時々おっさんをドキッとさせることを言う時がある。
常連さんの一人に、女の子をからかうのが好きなおっさんがいる。
「○○ちゃん、デートしよか」
「○○ちゃん、結婚しよかー」
なんてことをしょっちゅう言っているのだ。
たいてい返事は、
「いやー、変態」
「あっかんべー」
「きらいー」
のどれかなのだが、ごくまれに、奇襲作戦とでも言おうか、
「いいよ」
という時がある。
逆に、こう切り返されると、そのおっさんは黙ってしまう。
あるいは照れて「アホかー」なんて頬を赤らめる。
断っておくが、これは私のことではないからね。
実はこんな時、おっさんは“ドキン”としているのだ。
いや、セリフによっては“ズキュン””並みの威力を持つこともある。
そんな一言で撃ち抜かれたい。
ズキュンでコロリといきたいのだ。
そのためにも、今のうちからホワイトデーは頑張らなくてはいけない。
えーと、できたら今日のこのネタは忘れてください。

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振り向いてもらえないゾンゼーヌ夫人もいるし。