先日、というかおとつい、『短くなっちめえ』というタイトルで、
地名を省略して短くするネタを書いた。
実はあの話、続きがあったのだ。
いや、メインはあのあとにあると言っていい。
せっかく思いついたネタをそのままにしておくのはもったいない。
ましてや、パソコンの横にはわざわざ手書きした『全国長い名前の市メモ』がまだある。
なので一日おいて同じ内容の話になるけど読んでね。
さて、長い地名を短くする方法の元のアイデアは、落語のマクラで聞いたものだ。
それも、落語の話ではなく、歌舞伎の話だ。
歌舞伎というのはご存知のように、いいところで掛け声がかかる。
あれはその役者さんの屋号を言っているのだそうだ。
しかし、あの掛け声はとても難しいらしい。
タイミングも言い方も、一朝一夕に覚えられるものではないという。
シロートは聞いていてもなんといっているのかわからない。
というのは、あれは独特の言い方があるのだ。
歌舞伎界の屋号といえば音羽屋、成田屋、中村屋などがあるが、
これをそのまま、
「おとわやー」「なりたやー」
と呼んではいけない。
これではそのあとに「ごはんですよー」と続けたくなってしまう。
ここで歌舞伎ならではの省略ほうが使われるのだ。
「おとわや」なら
「っtわやっ!」
文字で書くのは難しいが、力強いフェードインとでも言おうか。
前半は発音しないのだが、言わないことで言ったように聞かせる技なのだ。
「なりたや」なら「ったやっ」
「なかむらや」だったら「っぅらやっ」みたいな感じだろうか。
これを地名の短縮化に利用したい。
ただ、これも利用できない地名がある。
まず、頭になんかついてる感じの地名だ。
特に方角が付いている地名は困る。
東村山市、南相馬市、東松島市、北秋田市などは、
「むらやまっ」「そうまっ」「まつしまっ」「あきたっ」
と方角がとれて普通の地名になるだけだ。
同じように、前回述べた「二つの土地が合併した地名」も後半の名前だけになってしまう。
そしてやはり、有名な地名でなくてはならない。
歌舞伎だって、みんなその屋号を知っているから通じるのだ。
たとえば・・・いや、これは怒られそうだからやめておこう。
やりやすいのは「っ」が入っている地名だ。
「っかいち」「っかない」はもちろん「四日市」と「稚内」だ。
「っちょうじ」といえば「八王子」
「っちゃまっ」なら「福知山」
「っぐららっ」といったら「五所川原」
もちろんそれらしく言わなくてはなりませんよ。
で、この言い方が一番ふさわしいのが栃木県の「宇都宮市」だと思う。
前半に「つ」が入っているし、屋号と同じで最後が「や」だ。
さあ「いよっ、日本一っ」って感じで言ってみよう。
「っのみやっ!」
生ビールとギョーザね。

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「まっさか」もしくは「まっつぁか」
よっ、ホンゲ!!
日ごろから頭部の省略にいそしんでいた成果がここに表れ…