お彼岸にはわが夫婦とちづるのお母さんで墓参りに行き、
その帰りに温泉施設に寄るのが恒例行事だ。
もう近隣の温泉はほぼチェック済みで、
今回はちょっと遠くへ足を伸ばしてみた。
入り口の自動券売機で入浴券を買う。
普段は600円なのだが祭日なので800円だ。
三枚のチケットを買い、フロントに出す。
すると受付のお姉さんが妙なことを言い出した。
本日はサービスデーなので、会員になると400円で入れるのだそうだ。
祭日なので割高なのにサービスデーだから安くなるってどういうことだ。
会員になるにはカードを発行する。
このカード代が100円だ。
ただし、三人のうち一人が会員になれば、三人とも400円になる。
100円払うと1200円安くなる勘定だ。
本日限りで二度とここに来なかったとしてもその方がお得だ。
年会費も期限もないという。
というわけで、ちづるに会員になってもらった。
で、ちづるがなにか書類に記入してカードを受け取ると、
2400円返してくれて、もう一度発券機で券を買えという。
そこで1200円返してくれればいいのに、と思うのだがそうはいかない。
今度は会員権を差しこんで券を買うのだ。
受付に券を出すと腕輪を渡される。
場内ではその腕輪で全ての支払いができ、
帰りに清算する仕組みになっている。
カードを差し込んで券を買わないと、会員割引用の腕輪がもらえないのだ。
腕輪といっしょに、次に来たときに使える割引券とスクラッチカードををくれた。
その先には、会員カードをかざすと一日一回できるルーレットがあり、
なにかサービスが当たったりするらしい。
お風呂はなかなか良かった。
ちづるのお母さんは今まで行った中で一番気にいったそうだ。
熱いのぬるいの、イボイボの、トウガラシの効いたのと、
いろんな風呂があって楽しい。
昼を過ぎていたので食事に行く。
場内のレストランはなかなかメニューも豊富で、季節のおススメ料理もたくさんある。
そしてメニューはすべて、会員と一般で値段が違う。
なんだか、格差社会になっているようだ。
食事のあと、スクラッチカードがあったことを思い出した。
コインを出して削ると「鯛料理が50円引き」だった。
ちづるとお母さんもそれぞれ違う料理が割引になるようだ。
ただし、もう食べてしまった後だ。
それより何よりややこしい。
なんだかサービスが、建て増しばかりして住みにくくなってしまった家みたいだ。
いっそ、来る人全員会員扱いで500円にしたらどうだ。
そうしたら腕輪もメニューも券売機も一種類ですむ。
スクラッチカードもルーレットもいらない。
費用の削減と入場料の割引でトントンになるのではないのか。
いや待てよ。
私たちにはもう会員カードがあるのだ。
入口のややこしいやり取りは次回から必要ない。
スクラッチは食事前にした方がいいことも知ったし、
ルーレットを回したからと言って損はしない。
じゃあ、それでいいではないか。
あ、これがワナか。
会員になると、初めてのときのややこしいことがなくなりますよ、という作戦か。
ああ、おそろしや、温泉アリ地獄。

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他の温泉がほぼ全部チェック済みならば
お母さんが一番気に入ったのならば
ややこしやもクリアしたことだし
次回からそこに固定もアリでえじゃないか。