人間、いつどんな災害に遭うかわからない。
特に最近の日本列島は不安定で、いつどんなことが起こってもおかしくない感じだ。
万が一に備えて準備はしておかなくてはならない。
我が家にも、一応非常持ち出し袋がある。
区が住民に配布したものだ。
先日、あるテレビ番組で知ったのだが、備えは三段階にするといいそうだ。
常に持ち歩いているもの、カバンに入れておくもの、家に用意しておくもの。
それぞれを各個人で自分に合ったチョイスをしておくべきだ。
重要なのは食料だ。
援助が届くまでの間、なんとかもつだけのものを用意しておきたい。
いざというとき、力が出なかったら命にかかわる。
携帯性が良くエネルギー効率の良いものを選びたい。
後はその中に、いかに自分の好物を忍び込ませるかだ。
非常持ち出し袋のスペースは限られている。
よほどのうまい言い訳がなかったら、そこに加えてはもらえまい。
しかし、非常事態に直面したとき、好物があったらどれだけ励まされることだろう。
なにかひとつぐらいねじ込みたいものだ。
まず思いついたのがカレーパンだ。
とても魅力ある食べ物だし、カロリーは高く元気が出そうだ。
不便な点は、袋の中に空気が多いことだ。
この空気を抜こうとすると開封することになってしまうし、
そのまま入れると袋が割れてしまいそうだ。
真空パックのカレーパンの発売が待たれる。
ゆで玉子もステキな食べ物だ。
最近売っているものは味付けがされていて、塩を別に持つ手間が要らない。
カラをむいて食べるから、衛生的にもいい。
ただ、心配されるのはそのカラが向きにくかった場合だ。
カラの向きにくいゆで玉子は、暖かく平和なリビングでむいても人をイライラさせる。
避難所でカラがむきにくかったら、どこかに投げつけてしまうかもしれない。
ビールは非常時にうってつけだ。
のどの渇きを癒し、栄養価も高く、保存性もいいし、ちょっと振れば量が増える。
欠点は一本で終わらないことだ。
水のようにちょっと口に含むということができない。
なにしろ「とりあえず」という前置詞がつくぐらいだ。
非常時に、なにかのスタートを切ってしまっては具合が悪い。
ヤマイモの栄養価は素晴らしい。
ネバネバが体にいいことは科学的にも実証されている。
切り口は勝手に乾いてくれるから保存性もいい。
とはいえ、避難所で「ぞろろろろ~」って音を立てるのはいかがなものか。
それよりなにより、手や口の周りがかゆくなるのは面倒だ。
あまりかゆがると、まわりの人に感染するものではないかと疑われる可能性もある。
カツオのたたきもいい。
表面には火を通してあるし、最近は真空パックになったのもある。
薬味は毒消しにもなるし、脂肪分が少なくてヘルシーだ。
でも、カツオのたたきを食べるなら、どうしてもニンニクをつけたい。
人がみっちり詰まっている避難所で、プンプン匂いをさせているのは迷惑だろう。
もちろん、お酒だって欲しくなる。
好物と言えば、うなぎも外せない。
夏バテ予防に効くぐらいなのだから、体力の回復が見込めるのではないか。
だからと言って、冷たいウナギなんかごめんだ。
やはりうなぎは焼きたてに限る。
白焼きがいいなんて人もいるが、断然うなぎはかば焼きだ。
七輪で炭火焼なんてたまらない。
この匂いならニンニクのように嫌われることもないだろう。
これを炊き立てご飯の上に目一杯敷き詰める。
肝吸いがあったら万全だ。
ああ、でも問題点が多すぎていちいち書いていられない。
なんということだろう。
好物を非常持ち出し袋に入れるうまい言い訳を考えるはずだったのに、
結局、好物の難点ばかり列挙してしまっているではないか。
ああ、なんてネガチブなワシ。

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こみさんの非常食案、とても魅力的ですが、
マジで考えると…「保存」には全然向いていませんこと?