私たちはテレビを見ながら食事をしていた。
キムチのふたを開け、そこに置いたつもりだったが、
目がテレビに行っていて、行動が雑になったのだろう。
丸いキムチのふたが「くわん」と回った。
くわんくわんくわんこわこわこわこゎこゎこゎこゎかわわわわわわわわっ。
ちづるに、
「テレビの音が聞こえへんだやないか」
と怒られた。
この話、伝わっただろうか。
十円玉をコマのように回すと、徐々に勢いがなくなってきて、
なんと言ったらいいんだろう、
不安定な皿回しみたいな状態になって、やがてぴたりと止まる。
わかりますか。
これ誰でも経験したことがあると思うのだが、
文章で説明しようとするととても難しい。
たとえば、文豪と言われる人の小説に、この現象が使われたことはないのだろうか。
それを、その作家はどのように表現したのだろうか。
それとも、誰も書いたことはないのだろうか。
ひょっとして、私が知らないだけで、ちゃんと『○○現象』と名前が付いているのだろうか。
『ハイドロプレーニング現象』とか、
『ドップラー効果』とか、
『ゲシュタルト崩壊』とか、
こんなかっこいいカタカナ言葉があるのではないか。
学者の世界では、世間より早くから登録商標問題があったらしく、
世の中の出来事には、どんなくだらないことにも大抵名前が付いている。
よし、検索してみよう。
検索できん!
どうやって検索すればいいのだ。
『こわこわこわ』とか入力してもここが表示されるだけだろう。
まさに、検索をするためのワードが知りたいのだ。
まだなのか?
まだ名前はないのか?
ならば、私がつけてもいいのか?
よし、こうなったら言ったもの勝ちだ。
私が命名してやろう。
さて・・・
命名できん!
まったくどう手をつけたらいいのか、最初にどうしたらいいのかわからん。
どこから言葉を選べばいいのだ。
選ぶべき言葉があるなら、それが目的の名前なのではないのか。
えーと、あの、その・・・
ちょうど今の私、
くわんくわん、となり始めたばかりの感じ。

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「こわこわこわ」と入力しても「コワイ話」関連のサイトしか出てこんぞ。
はよ命名しておくれ~。