月末にお小遣いをもらって、
みそか寄席代を払って、本を買って、懇親会の帰りになじみのスナックに行って、
なんとそれ以来お金を使っていない。
畑に行っても穴掘りだけで、種や肥料は買わないし、
ファンシーなお店に行ったけど、魅力的なスプーンは見つからなかったし、
ホームセンターで必要だったものは家計子さんに買ってもらったし、
なぜか朝コンビニにもよらなかったし、
飲みに行ったときには全部おごってもらったし、
会社の前の自動販売機は撤去されてしまったし。
もっと厳密に考えてみよう。
土曜日にちづるの買い物を待っている時にジュースを買った。
日曜日の午前中、畑に行く前にペットボトルの水を買った。
以上だ。
お金を使わないというのはいいことだ。
特に無駄遣い、衝動買い派の私には良いことだ。
しかし、長くお金を使わないでいると、
「んぎゃー!」
となってくる。
無駄遣い、衝動買い派の私は特にそうなる。
そこへ、待ってましたとやってきたのが、
年に一度のやっかいな日、ホワイなトゥディだ。
ホントにいったいなぜなのだ。
まず、朝コンビニに寄ってお金をおろした。
ついでにミニカレーヌードルとカレーパンとピーナッツを買った。
ああ、気持ちがいい。
そして会社帰り、義理に恩を返すため、恥ずかしいお店に寄った。
店員がメイドっぽい制服のケーキ屋さんだ。
おそらく、この日のための商品が用意されているだろう。
店にはそう考えた仲間たちがいた。
作業服のおっさんどもだ。
そういう私も、ヤッケにかぶり物にマスクだ。
はっきり言って、なんでもいい。
一応店内をくるっと見て、700円のクッキーに決めた。
メイド、いや、店員さんを呼び止めた。
「これを三つください」
「すいません、これはもう二つしかないんです」
あらら、当てが外れてしまった。
来るのが遅かったか。
「こちらの500円のなら三つそろいますが」
「じゃあそれでいいです」
何でもいいのだ。
なのにメイド、いや、店員さんがなにかに気がついた。
「ひょっとして700円でお探しでしたか」
「いえ、別にそういうわけでは」
「あちらに730円のものがありますが」
そちらを見せてもらうと、なるほどこちらのほうが見栄えがいい。
同じようなクッキーだが、こちらは缶入りだ。
それを三つ買った。
で、お金を使う勢いがついた私。
このクッキーを無理やりカバンに詰め込んで、飲みに行ってしまったのだった。

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クッキーとお酒が 結びつく こみさんの心が 不可思議です