今度は電子レンジが壊れた。
自転車と違って厄介なのは、見た目に壊れているのがわからないことだ。
ちづるが夕食用に串カツを買ってきた。
「温めて」
といわれて、いつものようにレンジに入れ、1分、
したつもりだったのだが、
「冷たいやないか」
と怒られた。
ほかの事をしながらだったので、
「あれ、スタートスイッチを押し忘れていたかな?
でへへ、どうもすいやせん」
とあやまって、もう一度、1分温めた。
なのにまだ冷たい。
これはやはり、電子レンジがおかしいのだ。
あやまり損だ。
どれどれ、とちづるが覗きにきた。
いつも「強」だから「弱」でやってみろ、といわれた。
箱の中ではスポットライトがつき、舞台が回る。
でも、串カツは冷たい。
肝心の電子が踊っていないのだ。
タイマーとは別に、決まったメニュー用の温めコースがある。
熱燗とかトーストとか、そのスイッチで勝手に温めてくれる。
それを試してみようと、牛乳一杯コースを選んでみた。
明かりがつく。
舞台が回る。
串カツも回る。
でも串カツは踊らない。
いわば舞台のセットだ。
踊り子は見えない電子。
だから踊っているかどうかは、上演時間が過ぎたあと、
串カツで判明する。
冷たい。
やっぱりこの機械は壊れている。
買わねば。
ちづるは安いのを買おう、という。
このレンジ、オーブン機能もついているが、
その能力を使ったことは一度もない。
我が家では、電子レンジは温め専門だ。
温めだけの電子レンジなら安いはずだ。
私は電子レンジに好みはない。
だから、どうぞ好きなものを買ってきておくれ、と言っておいた。
しかし、どうやら私が運ばなければならないようだ。
次の休みに買いに行こう。
てなことをすっかり忘れて、朝から牛乳を温めようとしてしまった。
早朝の粉末青汁入り牛乳は冷たかった。

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舞台はいつもの様にセットされているのに役者がストライキを起こしているんじゃ、話にならないですね(><)
優しく尽くされることに慣れすぎた恋人に急に冷たくされた喪失感にも似たり・・って違うかっ(あは^^)
応援凸