人それぞれに口癖があるように、文章にも癖がある。
書き癖というか、筆癖とでもいうか、
自分でもよくわかっていながら、つい同じ言葉を使ってしまう。
過去に書いたものを読んでいると赤面するばかりだ。
私自身が思う、よく使ってしまう言葉ベスト5は、
『しかし』
『なんだか』
『とはいえ』
『なにしろ』
『さて』
だ。
ひょっとして、すでにそう思っている人がいるのではないかとドキドキしている。
まあ所詮はシロートの日記。
その辺は勘弁してもらいたい。
ただし、私は勘弁しない。
もちろん、プロの作家に対してだ。
プロはプロたる文章を書かなければいけない。
アイデアやストーリーは個人の好みもあるだろう。
文章はそうはいかない。
以前読んだミステリーで、6回も「かそけき」という単語が出てきたことがあった。
「かそけき」なんて一般では一生に一度、使わない言葉だ。
これが長編とはいえ、ひとつの小説で6回も使われるなんて以上だ。
あまりに頻繁に出てくるので、トリックに関係してるのかと疑ったほどだ。
さて、私はミステリーマニアというほどではないけれど、推理物が大好きだ。
文庫でしか読まないから情報が古いかもしれないが、
最近読む本にやたら気になる記述がでてくる。
それは、
『違和感』
というやつだ。
こんなご都合主義な言葉があるだろうか。
小説内の記述者がある部屋に入る。
何か違和感を感じるが、それが何かはわからない。
後ほど探偵が種明かしをし、
ああ、あの違和感はそういうことだったのか、と判明する。
スッキリ!
するかー!
作者側からしたら、
「この部屋に何かの異変があるよ。
教えてあげたからね。
だからフェアだからね」
と言いたいのだろう。
しかし、読者はそれを自分の目で見ることはできない。
もちろん作者もそれを書くことはできない。
なにしろ、その違和感の正体に気づいたら、ほぼトリックは解けるのだ。
先日読んだ本にはこんなシーンがあった。
自分が宿泊している部屋の窓から外の景色を見る必要があった。
部屋では違和感を感じたが、それが何なのかはわからない。
あとで探偵に指摘されて気づく。
そうだ、あの部屋には私の荷物がなかったのだ。
気づくやろ!
提示された証拠に登場人物が気付かないことにしよう、
なんて設定、それなら何でも出来るやないか。
なんだか哀れになってきた。
とはいえ、こんな反則が認められるはずがない。
ノックスの十戒、ヴァン・ダインの二十則にぜひプラスしてもらいたい。
『違和感』の禁止を。
『しかし』や『さて』は許してね。

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違和感あって、
あとで 顔から火ぃ出るような思い、したことと
(;^_^A おっとり見えても シッカリしてはんねんな、て 友達の知らん側面を 見つけるときが ありますねん
こみさんは、ミステリーお好きやもんね
ウチは読みませんよって 探偵さんの違和感は わかりません
ちょい 場違いコメントで堪忍。
ここまで打ちましたがはて
こみさんに 睫や 鼻の穴は ありますのやろか
最近のエントリー、いくつかめくって、確認を試みましたが
葱の汁、頭からかぶったりして
お顔が、よお分かりませんねん
はて。