パンツ一丁になる。
体重を測る。
パンツを脱ぐ。
掛けてある足拭きマットを敷く。
浴室に入る。
これが私が風呂に入るときの手順だ。
最近、足拭きマットが新しくなった。
サイズが一回り大きくなり、
裏がゴム製の滑り止めになっている。
以前の、ただの厚手の布タイプからみると大きな進歩だ。
ところが、進歩ってやつはよいことばかりとは限らない。
副作用ともいうべき不便さが肩組んで歩いてきたりする。
パンツを脱いで、足拭きマットを敷く時は片手だ。
右手がマットを持つと同時に、左手はドアを開けようとしている。
人間、全裸のときは何でもサッサとやってしまいたいものだ。
なのにこの進歩マット、全裸の私をサッサとさせない。
大きくなったうえに裏がゴムなので、片手で持つとびらんびらんしている。
こいつをうまいタイミングでパッと床に広げる、
つもりでポイと投げる。
なにしろ全裸だ。
ふとんを敷くような丁寧な真似はしていられない。
これがうまい具合に広がらない。
角が折れていたり、大きなたるみができたいたり、
壁にかかっていたり、半分めくれてたりする。
特に具合の悪いのは、風呂のドアに角がかかっている時だ。
こうなっていると、ドアを開けるとマットの一部が浴室に入ってしまう。
修正だ。
これがなかなか難しい。
前のマットなら、片足でちょちょいと直せる。
だがこの新米はやたら逆らう。
足で動かそうとしても、滑り止めになっているから滑らない。
床とマットの位置はそのままで、マットの上で足が踊っているだけだ。
何とか動かそうと力を込めれば、マットと床の密着が増すだけだ。
キーッてなってウガッとしたらぺランとなったりする。
仕方がないので、足の親指と人差し指でマットの隅っこをつまむ作戦に変更だ。
これがまたつまみにくい。
裏ゴムというのは結構床に吸いついているのだ。
また、足の指というのはメインで動くのは親指だ。
親指をマットの下に入れてつまみたい。
しかし、足の親指というのは何かの下にもぐりこませるには不向きだ。
一番大きくて丸い。
旨くマットの下に親指が入り、隅っこをつまんで引っ張れたとしよう。
それでも、マットのしわを伸ばそうと思ったら、
反対側もつまんで引っ張らなければならない。
左手はすでにドアを開けていて、壁についた右手が体を支えている。
右足はマットを敷くスペースを確保するために、後ろに下がっている。
そして左足が慣れないつまみ作業だ。
そのうち体も冷えてくる。
で、最悪、足がつったりするのだ。
どうして手を使わないのかという人もいるだろう。
お答えしよう。
だって、全裸だもん。

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うちも同じ感じやわぁ(笑)
これはすっぽんぽんでがんばるしかないですな♪