何度も言っているが、私は並ぶのが嫌いだ。
並んでいる食べ物屋には入らない。
スーパーでレジの行列が長かったので、
商品を全部戻して別の店に行ったこともある。
上司Tは、知らない道を運転するのが大嫌いらしい。
なので行動範囲が狭く、遠方へ行く時もできるだけ知った道を走る。
たとえそれが遠回りであっても、知った道を走る。
道がわからなくなると、怒って帰ってきてしまうのだ。
O川は古いごはんを食べない。
冷凍ごはんをチンするのはいいらしいが、冷ごはんはチンしてもダメだ。
ジャーで保温したご飯は最悪だそうだ。
だからあんなにめんどくさがりなのに、しょっちゅうご飯を炊いている。
人間だれでも、何か「これがイヤ!」というこだわりがあるようだ。
大した理由もないのだが、いやなものはいや!としか言えないことが。
わが社の営業マンに変わったことを言う人がいる。
知らない店で一人で食事ができないというのだ。
もう50をとっくに過ぎてるというのに。
だから出張があると、コンビニで済ますか、
地元に帰るまで我慢して、3時頃に食べたりするらしい。
よその土地に行ったら、うまい店を探してみたりするのも楽しみだと私は思うけどなあ。
理由を聞いてみた。
その店の人や客に「よそ者だ」という目で見られるのがイヤなのだそうだ。
おまえは何者だ。
スパイか。
それなら自然に振る舞えよ。
思っているほど周りはお前を気にしていないぞ。
とはいえ、確かに入りにくい店はある。
私は喫茶店がイヤだ。
一人で入ったことはない。
食事ならできないこともないが、喫茶をしているガマンはない。
私は飲み物を飲むのが早い。
ごくごく飲みたいのだ。
温かいものでもなるべく早く飲みたい。
で、飲み終わったら店を出たい。
喫茶店向きではない。
上司Tは居酒屋に一人で入りたくないらしい。
酒が飲めないからだ。
O川がこんなことを言い出した。
「ランチをやっている焼肉屋があるが、焼肉屋に一人では入れない」
私も賛成だ。
たとえ昼ご飯だとしても、焼肉屋で一人はつらい。
たぶん、一人用の席なんてないだろうし、さびしい人みたいではないか。
すると上司Tが、
「ワシは焼肉屋なら一人で行ける」
と胸を張った。
「えー」
「なんでー」
と騒ぐ私たちに、
「友達がやっている焼肉屋があるもん」
私とO川の共通した意見なのだが、
この話の流れを考えずにモノを言う上司としゃべっているのが、
本当にイヤになるときがある。

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空気読め! って、家族みんなに言われて可哀想な時がありますが、五分後に同じような発言をします。
空気読め! 笑
上司さんと、うちの親父。どちらがサイクル的に短いんでしょうか。笑