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三寒四温だと

今年の冬は、妙に暖かかったり、突然すごく寒くなったり、
また地方によって大雪が降ったり、夏日になったりと不安定だ。
それでも寒い日と暖かい日を繰り返しているうちに、
徐々に温暖な日が増えてきて、春が近づいているのがわかる。
こういうのを『三寒四温』という。

で、この『三寒四温』という言葉、どう使ったらいいのだろうか。
三寒四温という言葉自体に、暖かいのでも寒いのでもない、
なんだか曖昧な感じであるという意味を含んでいるようだ。
期間も一日二日で判定できることではない。
漠然としていて、つかみどころのない四字熟語だ。

「あ~三寒四温」と味わうものではない。
「あっ、三寒四温だ」と気づくのもおかしい。
「こないだ三寒四温やったよね」と振り返るのも妙だ。
「三寒四温なう」と伝えるのは間違いだろう。
「三寒四温…なの?」と問われても困る。

「三寒四温風でいこか」
「断じて三寒四温ではない!」
「ちょっと三寒四温見てくる~」
「三寒四温のせいでこんな目に……」
「代わりに三寒四温でどや」
なんてのは納得できない。

私が思うに、三寒四温の正式な使い方は、
三寒四温と言われるような寒暖をくりかえす時期が来て、
「ああ、こういうのを三寒四温というのだなあ」
とつぶやくときしかないのではないか。


なぜ私がこんなに三寒四温に辛く当たるのか、不審に思う方もいるかもしれない。
実は、私と三寒四温との出会いは気持ちのいいものではなかった。
誰しも生まれながらに知っている言葉などありはしない。
私が『三寒四温』という言葉を知ったのは、クロスワードパズルだった。

クロスワードで7文字というのは結構な大物である。
確か,ところどころに『ん』が入るのはわかっていた。
しかしそれ以上、どれだけ考えても当てはまる言葉が思いつかない。
ギブアップして答えを見た。

『サンカンシオン』

なんじゃ、そりゃ。
クロスワードの答えはカタカナだから、なおさら何のことかわからない。
考えて考えてついに諦めて見たクロスワードの答えが、
聞いたことのない単語だったときの落胆よ。
ミステリーの犯人が登場人物欄にないようなものではないか。

新しい言葉を知ったうれしさなんて微塵も感じない。
ただ眉間にしわを寄せるような不快感のみだ。
いかさまをされたような、裏切りにあったような、だまし討ちを受けたような、
マイナス要素満点の、新知識獲得だった。

そういうわけで、私は『三寒四温』という言葉に風情を感じない。
むしろ苛立ちを覚えるぐらいだ。
花粉症の季節なのでなおさらだ。






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三と四
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[ 2024/03/02 07:02 ] 言葉遊び | TB(0) | CM(6)
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こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
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