まあ、こういう年齢だし性別だし、つまりおっさんだし、
あまりお肌にひたひたそれなりの液肥的なものを与えるようなことは私は少ない。
ただ、どうしても必要に駆られてひたひたするとしたら、
それは髭剃り跡にひたひたして荒れを防止する、アレである。
私が使っているのは『肌水』というやつだ。
こだわりがあるわけではなく、ただひたすら安いからそれを使っている。
無色透明無味無臭の水みたいなものなので、
ひょっとしたら「ホントに水かもしれない」とちょっと疑いつつもあるものの、
味は試したことがないから、水以上のものであると信じてはいる。
そのマイ『肌水』が先日、底をつくという事態に陥った。
ひげを剃った後のヒリヒリを治める手立てがなくなるということだ。
ヒリヒリを受け止めたくないのなら、新たな『肌水』を確保しなくてはならない。
が、見つからない。
あんなにホームセンターの髭剃り売り場に常駐していた『肌水』がそこにいない。
見つけたのはちづるだった。
それを見せられても、私はそれを『肌水』だと認識することができなかった。
だって、おしゃれなブルーのボトルに変わっていたのだもの。
そもそもの『肌水』は飲料水のように透明なペットボトルに白い「ぺけッ」タイプのふただった。
それが蓋と本体が微妙に違うブルーで、蓋を含めて円筒状の高貴な感じになっていた。
しかも表示は『HADASUI』だ。
ああ、ついに私もこんなハイセンスなひたひた水を使用する身の上になったのか。
が、無策のままでおしゃれ路線に走ったために、『HADASUI』はとてつもないしくじりをしていた。
ふたが、くるくるくると回して取り外さないと中身を出せないシステムなのだ。
先ほど書いた「ぺけっ」タイプだと、片手の親指でふたを開けて、液を手に出すことができる。
それがこのシステムだと、両手でふたを開けて取り除いたふたをその辺に置き、
液を片手に取ってからひたひたをすませ、両手を使ってふたを閉めなければならない。
わかりやすく言うと、ボトルを持つ手とふたを回す手と液を手に取る手の三本が必要になる。
「ぺけッ」タイプならボトル側の手と液受け側の手、2本だけで完結できるのだ。
なんだこの肌水の退化は。
おしゃれを重要視して使い勝手をないがしろにするなんて、
肌水ごときが何を生意気な。
空気の入らないしょうゆのボトルに詰め替えたろか。

↑そういえば日焼け止めもそうだったクリックしてね。