先週の金曜、久しぶりに早い時間からいつもの居酒屋に行った日だ。
硬いものを食べていたわけでもないのに、奥歯の詰め物がとれた。
採れた歯はスキンヘッド1号が取ってくれたティッシュに包んでポケットに入れた。
家に帰ってポケットのものを出すと、マスクといっしょに汚らしいティッシュの塊が。
それが歯だと気付いたのは翌日のお昼だった。
「そうそう」とちづるに話すと「捨てるとこやったやないか」と怒られた。
逆に、なぜ捨ててないのかと思ったが、テーブルの私の陣地にあったからだろう。
洗ってはめてみたらうまいこと納まった。
ともかく、月曜日に歯医者に行こう。
実はこうなる前から歯医者には行きたかったのだ。
痛いところがあるとか具合が悪いとかはないのだが、全部点検して直してほしいと思っていた。
母が施設に入所して「これで歯医者にも行ける」と喜んだままGWに突入してしまった。
これはいいきっかけだ。
月曜、会社帰りに銀行でお金をおろして、歯医者に寄るつもりだった。
診察券と保険証は持っている。
しかしいつもの私が現れて、予約電話をしたくないとグズグズしていた。
そして思い出した。
「しまった! 昨夜カツオのたたきを食べてしまった!」
もちろんトルコアイスぐらいのニンニクをつけてだ。
ニンニク臭ぷんぷんで歯科治療を受けるだなんて、お医者さんに失礼だ。
夕方までには収まるだろうか。
「しまった! ブレスケアがもうないんだった!」
こういう時のために、息をきれいにするミントな粒々を以前は常備していたのだ。
引き出しを見てみたら一回分残っていたので飲んだ。
「しまった! 歯磨きセットを持ってない!」
歯を磨かずに歯科治療を受けるなんて、常識から外れた礼儀知らずだ。
引き出しを見てみたら献血でもらった歯磨きセットが入っていた。
会社帰り、近くのショッピングセンターのATMでお金をおろして、本屋に向かった。
で、本屋の前まで着て気がついた。
「しまった! 歯医者に行くんやった!」
そして思い出した。
「しまった! 歯を磨いてない!」
そして思い出した。
「しまった! 予約電話してない!」

↑朝パニックになっていたからねクリックしてね。
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