『孤独のグルメ』で観たアジフライが忘れられなくて、スーパーのお総菜売り場で探してみる。
ない、ない、ない、あったー!
でもこれが最後の一枚で、パリパリとうるさい透明容器の中で『孤独のアジ』が寂しそうだ。
しかも、松重さんが食べたのは塩サバぐらいの片身で揚げたのが2枚付きで、
しょうゆやソースやレモンやタルタルをいろいろ組み合わせて楽しんでいたというのに、
こいつは開いて三角形になっているのに、はがきで折った紙飛行機ぐらいの大きさだ。
二人でこれ一枚ではたりないので、ちづるが3本入りのミニ串カツをかごに入れた。
この時はアジとカツで4個だから割り切れると思ったのだが、
やはり二人ともアジフライが食べたい。
となると3本の串カツを二人で分けることになる。
しかしみなさんご存知のように、串カツほど分けにくい食べ物はない。
開きのアジフライの分けやすさを感じた後だからなおさらだ。
ノーマルの串カツは、カツを名乗っていながら『肉・玉ねぎ・肉』という構造になっている。
いまや国民のすべてがそれを知っているが、よく受け入れられたことだ。
3分の1がカツでないというのに、なぜ裁判沙汰にならなかったのか。
ところがウチが買ったのはミニ串カツだ。
『肉・肉』が当然だと思うのだが、当たり前のように『肉・玉ねぎ』になっている。
50%が肉でないのになぜカツを名乗れるのか。
そしてそれをなぜ3本パックにしたのか。
そりゃ、肉好きと玉ねぎ好きで分けるのなら簡単だが、我が家はどちらも肉好きだ。
食卓に着いて思うのだが、なぜ普通に『とんかつ』を買わなかったのか。
ここで、懐かしい串カツのことを思い出した。
若いころ行っていた居酒屋にあった安い串カツだ。
スライスした豚バラ肉が波型になるように串を打ち、粉を付けて揚げてある。
それに甘めの味噌が一筋かけてあって、2本1皿で200円しなかったはずだ。
すぐ揚がるから出てくるのが早くて、これこそが肉とコロモの割合が最高だと思ったものだ。
そんなことを思い出してノスタルジックになったのか、分け方で揉めることはなかった。
カツオのたたきがあったからだ。

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