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月別アーカイブ  [ 2023年01月 ] 

INする話 大と小

仏壇に供えてあった5個入りの栗まんじゅうに母が興味を示したので、
一個ずつおやつにいただくことにした。
マスカット一粒ぐらいの小さな饅頭だ。
母がセロファンを開けられずにいるので代わりに開けてやった。
で、自分の分を開けてふと見ると、もうまんじゅうがない。

「もう食べたん?」

「食べてない」

「落とした?」

「落としてない」

「どこに行った?」

「知らん」

テーブルの上も床も探したけど見つからない。
これはまたポケットに入れた可能性があるぞ、と疑い始めたときに発見した。
湯飲みのお茶の底に沈んでいるではないか。
箸を持ってきて、そ~ッと取り出したが、もう皮が溶けかけている。
まだ新品もあるので「これは捨てよか」と提案したら、

「そんなもったいない。せっかく浸けたのに」

せっかく?


    ※


居酒屋のバイトМえから久しぶりにLINEが来た。

「こみのとこにいらん段ボールない?」

わが社は毎日大量の入荷があるので段ボールは豊富だ。
むしろ空き段ボールを潰すのに一苦労しているぐらいだ。
欲しいならなんぼでもやろう、と返信すると、夕方取りに来るということになった。

復帰前の段ボールが山になっていたので、片付けたいと思っていたのだが、
Мえがどんなサイズのものが欲しいかわからないから、そのまま置いといてやる。
やってきたのは5時前だった。

「どんなのがいい?」

「大きいの」

「何を入れるんや」

「ワ・タ・シ」

「なんやて?」

「もうすぐ彼氏の誕生日やから、私がプレゼントになるのー」


……まだそんな種族も残っていたのだなあ。






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ふたしろ
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[ 2023/01/27 07:01 ] ある日の出来事 | TB(0) | CM(8)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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