社長という職業は忙しいので、時々朝礼に参加できないことがある。
そういう時は緊張感が無く、社長の目指す和やかな朝礼に限りなく近づく。
小冊子は冒頭だけを私が読み、あとはゴニョゴニョとごまかす。
この日のテーマは『ゴミ出しのマナー』だった。
私はこういう話をした。
たしか母のことで役所に行かなければならないことがあって、
平日に休みをもらってちづると実家に行ったときのことだ。
その日はゴミの収集日なのに母は曜日を勘違いしてゴミを出してなかった。
実家のある市では、可燃ゴミはポリバケツに入れて家の前に置いておけば回収してくれる。
急いで用意をしたのだが、回収が終っているかどうかがわからない。
それで、お隣のポリバケツを見に行った。
幸いまだゴミの収集は終わっていなかった。
それよりもお隣のポリバケツのふたに
「いつもありがとうございます」
と書いた紙が貼ってあって驚いた。
お隣はご両親が亡くなり、私より10歳ほど年下の娘さんが一人で住んでいる。
母の事でもいろいろと気を使ってくれているやさしい人だ。
「あの人はべっぴんさんでモデルみたいにスラリとしている上に気立てもいいねえ」
とちづるに言うと、
「そういう家のゴミ箱を開けてはダメ」
と怒られた。
さて、このように私の朝礼とブログはリンクしている。
ブログで使ったネタの一部を朝礼で使ってみたり、
朝礼のテーマで思いついたことを引き延ばしてブログに書いたりしているのだ。
が、急に心配になってきた。
たとえば今日のネタ、以前にブログで使っているのではないか。
朝礼で思いついたつもりになっているが、思い出しただけではないのか。
考えてみれば逆はもっと恐ろしい。
朝礼で調子に乗って話をして「それ、前に聞いたよ」と言われたらどうしよう。
和やかな朝礼どころか、ひざを抱えて白目で過ごす8時間の始まりではないか。
もっといやなことを思いついてしまった。
話し始めたら店長に「それ前に聞いたよ」とダメ出しをされ、
なのに社長が「いや、僕は聞いてない」と言って続きをしゃべらされるのだ。
うおおー、なんたる地獄。
いよいよ『朝礼ネタ帳』を作らなければならないのか。

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