母が、父のいた部屋で寝るようにしたいと言っている。
母の寝室は一番端っこの元私の部屋で、父の部屋はその手前の元弟の部屋だ。
あとから建て増した部分なので、トイレから遠い。
一部屋分だけでもトイレに近づきたいのと、
父の部屋なら寝ながらテレビを観ることができるからだ。
家族も皆そう思っているのだが、そのためにはものすごく片づけなくてはならない。
祭壇を作った表の部屋から、テレビと引き出しが引っ越してきている。
他にも座椅子やらコタツやらふとんやらを緊急で運び込んだので物置状態だ。
それでこの間から少しずつ片づけているのだが、捨てる物が多過ぎて進まない。
ともかくまず処分したいのはステレオのラックだ。
私が中学の時に買ったステレオなのだが、ステレオ自体はもうない。
大量に入っていた父のカラオケカセットを捨ててだいたいカラになった。
あとはレーザーディスクの機械と、コピー機を出せば、ラックは車庫に移動できる。
ただし、車庫も片づけなければならない。
父も『いつか使えるかもしれない病』だったので、謎の木材がいっぱい溜めてある。
とりあえず謎の土を私が持ち帰って畑に撒いてしまえば、そこにラックは置けるだろう。
そしたらラックのあったところにテレビ台を置き、上にテレビを乗せる。
ちなみにこれは表の部屋のテレビなので、この部屋にはテレビが2台になるのだ。
ここまでできたとして、心配なことがある。
父の部屋には天井まで届くような高い棚がある。
大きなカラーボックスみたいなやつだ。
これが地震か何かで倒れたら、ちょうど寝ている人の頭を直撃する位置にあるのだ。
これは移動しなければならない。
もちろん母の部屋に持って行くことになる。
母の部屋にはくぼみになったところがあるので、そこに置くことになるだろう。
そこにはすでに棚が二つある。
これが横向きに置いてあるのだが、一つ増やすとなるとこちらを向けなければならない。
そうしないと三つ並ばないのだ。
三つの棚がこちらに向くと、部屋の反対側にある本棚と向き合うことになる。
母に言わせると、家具が向き合うのは縁起が悪いのだそうだ。
だとしたら図書館なんかは不幸が絶えないのではないか。
ともかく気になったらうんとは言わないから、西向きの本棚を北向きの壁に配置換えだ。
この本棚がともかく重そうなものもいっぱい入っているので、それを一旦出さなければならない。
しかも、長く触れられてなかったのでほこりだらけだ。
またこの棚にはホイと置かれた紙系ビニール系のモノが乗っかっている。
そのまま掃除機で吸うことはできないのだ。
そんなわけで、昨日は徒歩出勤だったのだが、会社帰りにホームセンターに寄り、
ブラシ付きの掃除機の先端パーツを買って来た。
ここまで説明してきた移動計画だが、考えたら逆に進めなければできない。
本棚を北向けて、くぼみの棚をこちら向けて、背の高い棚を移動して、
そこにテレビ台を置いて、ステレオラックを車庫に持って行く。
で、早くテレビを観ながら寝たいはずの母が、
「それを捨てるのはもったいない」だの「それはそこでいいんちゃう?」などと邪魔するのだ。

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