今年は野菜の調子が極めて悪い。
一度目に蒔いた種が、その後の低気温のせいか育ちが悪く、
なので二度目を蒔いたけど、今度は遅かったのか大きくならない。
結局、ピーマンとシシトウは植え付けができなかった。
植え付けられたのはナスと甘長トウガラシとトマト。
それも収穫ができるかどうかはあやしい。
キュウリとゴーヤはようやくツルを伸ばし始めた感じだ。
直接種を蒔いたものもいい感じとは言い難い。
二度蒔いたオクラは発芽率はよかったのだが、みんなヒョロヒョロと細い。
種が古いのでダメ元で蒔いたニンジンは、予想通りまばらにしか芽が出なかった。
早い時期に蒔いた夏ダイコンは、先日雑草の中で花を咲かせていたので処分した。
根はダイコンというにはあまりに細く、曲がっていて肌が凸凹だった。
いくらなんでもこいつらは大丈夫だろうと思っていたシソとバジル。
葉っぱさえ生えてくれれば使えるのだが、全然枝が増えない。
畑と庭の両方に植えてみたのだがどちらも良くない。
長雨で日照時間が短すぎるのだろうか。
こんな中、唯一いい調子なのがサトイモだ。
残り物のたたき売りの種イモだったが、いい感じに葉っぱを大きく伸ばしてきた。
なにしろ原種は沼に生えるものらしい。
だから、雨続きでも、水はけの悪い土でも平気どころかお望みなのだ。
さて、わが家の駐車スペースの隅っこには、残った苗がトレイにまとめておいてある。
植え付けの際に選抜されなかったやつらだ。
後で畑に隙間ができたら植えればいいやと置いてあったのでほぼシソとバジルだ。
が、この中にサトイモが1ポットだけあった。
今年は畑の準備が間に合わなかったので、種イモをポットに埋めて水をやり芽出しをした。
そのとき、芽が出なかったはずのポットだ。
そこに、遅れて生えてきたのか小さいサトイモの葉が出ていた。
サトイモの葉っぱはかわいいものだ。
このトレイの苗はそのうち畑の穴行きなのだが、これはもったいない気がした。
そうだ、サトイモには観賞用もある。
葉っぱがかわいいからだろう。
これもせっかく生えてきたのだから植木鉢に植えてやろう。

これでこのサトイモはこの鉢以上の大きさには育たない。
もちろん食べられる芋は採れないだろう。
生物として見るとなんとなくかわいそうな気がするが、廃棄されるよりは良いのではないか。
いや、廃棄される方が良いと思っているかもしれない。
野菜くずや取った草を捨てている畑の穴だが、放り込まれれば育つ可能性がある。
サトイモなんぞが穴の中で育たれたら困るからこそ、鉢に植えたのだ。
だって、今、あの穴の中では、去年捨てたカボチャが畑で一番元気に育っているのだ。

↑とはいえサトイモが収穫できるのは冬なんだけどクリックしてね。