非常事態宣言でスーパーが大混雑、なんてニュースを聞いた。
買占め、買い走りはよくない、というのは簡単だ。
だが、家に籠らなければならなくなるのなら、食糧を多めに買い込むのは当然だ。
そういう人が増えるから、モノが不足する前に買っておこう、と考えるのも当然だ。
私の住む田舎ではまだまだ全然非常事態ではない。
とはいえ離れ島でもないし、壁で囲まれているわけでもないのだから、
いやでも非常事態の素はこちらにも広がってくるだろう。
そうなったらきっとスーパーは混む。
だからそのときになってアワアワしなくても良いように、
普段からちょっとだけ多めに買い物をするようにした。
インスタント食品や缶詰などをちょっとずつ備蓄している。
それがあれば、スーパーが混んでいる間だけ持たせることができるはずだ。
ただ、困るのが野菜だ。
家にこもるとなると、新鮮な野菜が手に入りにくくなる。
タマネギや芋類、根菜などは多少キープできるが、緑のものが保存しにくい。
先日、畑に葉物を少し蒔いたが、収穫できるようになるまで非常事態が待ってくれるだろうか。
わが家の冷凍庫には、まだ去年のゴーヤが何袋かある。
こんな感じで冷凍野菜も少しずつ増やしておこう。
葉物はサッと湯を通して冷凍すると保存できるのだ。
なので、コマツナを2束買って来た。
大きな鍋にお湯を沸かす。
コマツナは軸がしっかりしているので、鍋にある程度のサイズが必要だ。
フライパンが良かったのかもしれないが、私は寸胴鍋を選んだ。
葉物野菜は加熱すると途端に質量が少しになる。
小っちゃくなった2束のコマツナは、3つに分けて冷凍した。
さて、これだけでこのお湯を捨てるのはもったいない。
非常事態が訪れた時に「あーあの時のお湯を捨てなきゃよかった」と後悔したくない。
私はちゃんと段取りしてあるのだ。
お湯が沸くまでの間に、朝採ったスナックエンドウの筋を取っておいた。
これを茹でて夕食のおかずにしよう。
スナックエンドウのゆで時間は5分だ。
もちろん、コマツナとエンドウだけでお湯を捨てたりはしない。
この5分間で鶏の胸肉をラップでキッチリ巻いておく。
エンドウを網ですくってから、その胸肉を投入。
20分茹でてそのまま冷ませば鶏ハムの完成で、お湯も冷めているから捨てられる。
これは実験でもある。
コマツナを茹でるとき少し塩を入れたから、その味が鶏肉に着かないか。
また、植物の緑色が鶏肉に移らないかを調べたい。
まったく問題なしだった。
一回沸かしたお湯で、保存食と作り置き惣菜と夕食のおかずができたのだ。
なんでか知らんけど、ウィルスに勝ったような気持ちになっていたわ。

↑買い置きのラーメンをつい食べちゃうんだけどクリックしてね。