来週からウチの店は秋のバーゲンだ。
例年なら十月なのだが、今年は消費税増税なんて不愉快なことがあるので前倒ししたらしい。
そのおかげで、今週は荷物がドカドカ入ってきた。
いつもの運送屋さんが「ドッサリ来たぞ~」というほどだ。
入荷したものは開封して分類される。
たいていは女子が仕分けて店に出したり棚に入れたりするのだが、
私が倉庫に入れる分もある。
私の分はたいてい重い。
これを棚の下の方に押し込んだり、脚立に上って高いところに上げたりする。
このように、片付けはみんなで手分けしてするのだが、
残った段ボールの始末はすべて私の役目となっている。
女子は空き段ボールができるとジャマにならない所に積んでおくのだが、
女子にとってジャマにならない所は、私にとってジャマな所だ。
なので私が分解しなくてはならない。
大きめの箱をまず選ぶ。
そこにバラいてたたんだ段ボールを大きさの順に並べていく。
ミッチリ入ったら、小さい方の横に隙間ができているので、そこに細かい破片を詰め込む。
いっぱいになったのを置いておくと、配達係の人が本社に持って行ってくれるのだ。
もちろん使える箱もある。
適当な大きさで、都合のいい形で、妙な柄のないものはキープしておく。
こちらから荷物を送るときに使うのだ。
送り用に新品もあるのだが、そればかり使うのは私の貧乏性が黙っていない。
使えるものはみな使うのだ。
ある正方形の大きな段ボールは側面の角を切って分解する。
すると長方形の段ボール板が4つできる。
これが、A3サイズの荷物を梱包するのにちょうどいいのでキープする。
ある細長い段ボールも側面の角を切って分解する。
両端の2枚はそのまま、長い2枚は半分に切るとA4サイズを梱包できる。
これが6枚できるのでキープする。
あるやや長の段ボールも側面の角を切って分解する。
これは短い方がA4、長い方がB4を梱包するのに都合がいいのでキープする。
このキープしてあるのが溜まってきている。
分解してあるのだから小さく納まっているのだが、チリも積もれば山、
段ボール板も重ねれば壁になる。
なるべく捨てるようにして入るのだが、“切る”という加工をしたものは捨てにくいのだ。
あと、荷物の隙間にクッション材として詰め込んである紙。
これを女子が伸ばして私にくれるので、たたんでキープしてある。
クッション材や下敷き、試し切りとして使っているが、入ってくる量の方が多い。
増してバーゲンなのでその量はかなりで、たぶん今、20kgぐらいはあるだろう。
でも、女子が伸ばしてくれているものだから捨てることができない。
包装紙や紙袋や箱を捨てられずに溜めているお母さんの、規模の大きいやつだ。
ただし“いざという時のために”でなく、毎日使っているだけこちらの方が偉いと思う。

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