スマホの1時間ごとの天気予報では、朝9時から傘マークが付いていた。
でも8時に外を見た時には、まだ空はそんなに重くなっていない。
午前中は持つのではないかと淡い期待を持った。
この日のうちに何とかキュウリネットだけ張ってしまいたい。
だったらさっさと畑に行けと思うかもしれないがそうはいかない。
私のキュウリネットは水道管を使う。
昔、親父が趣味にしていた野菜作りをやめた時に譲り受けたものだ。
この鉄管を立てるにはハンマーで地面に打ち込まなければならない。
けっこうな音がするので、朝寝をしたいご近所に迷惑をかけたくない。
休日の朝だけど、子供もいることだし、このぐらいには起きるだろう、
という時間を勝手に9時半に設定した。
道沿いの草刈りをして感謝されていたから、クレームをもらう事はないだろう。
なので朝食後、9時前まで仮眠することにした。
それから用意をして出発したらちょうどいい時間になるはずだ。
玄関を出た時には、まだ案外空が明るいと思った。
物置から鉄の杭とハンマーを出す。
この杭を打った穴に水道管を差し込むのだ。
あと、キュウリネットと、降ってきた時のためにビーチパラソルとポンチョを持った。
幸いなことに、最近の雨で畑の土は柔らかかった。
ハンマーを使わなくても体重をかけると杭がどんどん入っていく。
限界まで押し込んだらそれを抜いて水道管を立てる。
これは先端に塩ビの接続パーツが付いているのであまり音がしない。
打ち込んだら横棒をそのパーツにはめて軽くたたく。
これで『而』という漢字の下半分みたいなものが立ちあがる。
キュウリの畝とゴーヤの畝に縦棒が4本ずつの柵みたいになる。
縦棒の間に2本ずつの苗、各6本をこの感覚になるように植えてあったのだ。
さてこれで終わりではない。
次がややこしいネットだ。
今までは海苔の養殖用ネットを使っていたのだが、長年の使用でもうボロボロになっていた。
で、ホームセンターに行ったら100円でキュウリネットが売っているではないか。
幅180センチ、長さ18メートルだ。
一つ問題があった。
18メートルあるが、途中で切ることはできない。
となると、二つの畝にまたがって『コの字』に張らなくてはならないのだ。
だが、養殖ネットはおよそ1000円。
この値段の差にはかなわない。
ネットを張り終わったと思ったらバラバラと雨が降り始めた。
道具を片づけ、ポンチョを着て少し草取りを、
と思ったがあっという間に土がグチョグチョヌタヌタズルンズルンになってしまった。
長靴の底にも泥が付いてきて、これでは何の作業もできやしない。
よくぞネットを張る間、降らずにいてくれたものだと天に感謝した。
あとは飲みに行く日に止んでもらえればいいです。

↑雨だったから写真撮れなかったけどクリックしてね。
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