fc2ブログ
2018 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312018 11
月別アーカイブ  [ 2018年10月 ] 

おいわいのじゅんびをしましょう

“すみれ”という名の紙がある。
和風で全体に花びら風の模様がある。
5色の中から“桃色”を選んだ。
あと4切り判の色画用紙を、赤・薄青・ひまわり・黄緑・朱の5色。
会社で紙を買うのは久しぶりだ。

約束の場所は近くのショッピングセンターのゲームコーナーの奥の休憩所。
元フードコートだったのでテーブルがあるし、従業員もいない。
周りをプリクラマシーンに囲まれているので女子高生がやたら多い。
私が一番乗りだったがすぐにMえが来た。

Mえの計画は色画用紙を切って作った文字を“すみれ”に貼って、
Aりの送別会の時に壁に貼るのだそうだ。
Mえの考えた文章は、
『Aり、7年間おつかれさまでした。ありがとう』
なのだが、これでは短いのでもっと足したいという。

Mえの言う『また遊びに来てね』とか『元気な子供を産んでね』というのは、
それぞれがメッセージに書く言葉ではないのか。
なので私は、
『Aり、おつかれさま。7年間ありがとう』
を提案した。

そこへレタリング係のMえの妹が到着。
私とMえの意見を両方聞き、私の案に決定した。
さっそく作業に取り掛かる。
どの文字をどの色にするか決め、M妹子が文字を下描きする。
それを私とMえがはさみで切り抜くのだ。

文章では私案が通ったが、全体のプロデューサーはMえだ。
細かいところは彼女が決める。
だが、どうしてAりの名前を漢字で書くことにしたのか。
画数が多いのではさみで切り抜くのがとても大変だ。

私が漢字で苦労しているというのに、ふと見るとMえはひらがなを選んで切っている。
『間』なんて字はくりぬくところが多くて大変なのだ。
そうだ、私の家の鍵には小型のアウトドアナイフが付けてある。
あれがカッターナイフのように使えないか。
試してみたら上々で、私はくりぬき係になった。

ちょっと手慣れて流れ作業がスムーズになってきたころ、坊主頭Fが来た。

坊主F「僕はなにをしたらいいの?」

M妹子「おなか減った」

彼はビールとじゃがりことピノを買いに行った。

こんな工作をしたのはいつ以来の事だろう。
およそ1時間で切り抜きが終了した。
一度“すみれ”の上に文字を並べてみる。
プロデューサーは大満足で、それを記念に撮影していた。

F「おい、ありがとうの『と』が裏返しやぞ」

貼る前でよかった。






↑あとはMえに任せたけど……クリックしてね。





お子様か
スポンサーサイト



[ 2018/10/25 06:44 ] エンターテイメント | TB(0) | CM(6)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


    ※はじめてご利用のみなさまへ※
       ★おヒマならこみ箱★
     ★こんなんですがギャラリー★


    ↑いい人はクリックしてね。
    人気ブログランキングへ



月別アーカイブ
ブログ検索
ブロとも申請フォーム