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御不浄に一輪の

ドライ



事務所のSちゃんにはいろんなものをいただいている。
アクティブなので、やたら旅行に行ってはお土産を買ってきてくれるし、
お父さんはスポーツ、おばあちゃんは踊りとあちこちへ出かける人で、
そのたびに「Sちゃんの会社の人用」とお土産を買ってきてくれるらしい。
おばあちゃんは畑もやっているので、季節の野菜も持ってきてくれる。

そんなSちゃんが、
「あの、これ、良かったら…」
と白い紙に巻いた花をくれた。
告白されたのかとドキドキしたがそうではないらしい。

中身は一輪のアジサイだった。
もう枯れかけ、というか、まだ色はあるがドライフラワーのようだ。
話によると、これを翌日トイレに掛けておくと、
一年間シモの世話にならずに済む、という縁起物なのだそうだ。
その日一日でもいいらしいのだが、Sちゃんちでは一年中かけているそうだ。

これはありがたい。
今はまだ運動して電気椅子に座って健康を保っている私だが、
人間いつどんなことが起こるかわからない。
シモの世話になるなんてことは絶対に避けたいと思っている。

家に持って帰り、翌日忘れないようにキッチンの目立つところに置いた。
で、私はシャワーを浴び、着換えて飲みに行った。


日が変わるころ、帰宅した私は何か飲もうと冷蔵庫を目指す。
すると、わが家に似合わない美しい花が台所にあるのが目に入った。
ちづるはプンスカ怒っている。

「ちょっと、水にもささんと。枯れてしまうやろ」

そう、それはよみがえったアジサイだった。
ちづるが“切り戻し”などという技を使い、生き返らせたのだ。
なんとみずみずしい花だろう。

でも、それでいいのだろうか。
これは縁起物だったのだ。
乾燥していることに意味があったりしないだろうか。
『シモの世話にならない』というおまじないに水分を含ませるというのはいやな予感がする。
アジサイのように梅雨を思わせる花がカサカサ、というのが基本にあるのではないか。

でもまあいいか。
花は咲いている方がいい気がする。
それに咲いている花なら枯れたら処分できるが、
ドライフラワーだと処分するタイミングがわからない。
なにより、Sちゃんにもらわなかったら知らなかったおまじないなのだ。

とりあえずイキイキとしたアジサイはトイレに飾った。
で、
「シモがずっとイキイキしてますように」
とお願いしておいた。

生





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元気にしたい
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[ 2018/06/28 06:53 ] ある日の出来事 | TB(0) | CM(9)
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こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
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