どうやら私の職場はおみやげやら差し入れやらをもらうことが多いらしい。
今週に入ってからでも、有名チーズタルトに有名バームクーヘン、
京都のおみやげに下呂のおみやげと目白押しだ。
事務所の子たちがやたらお出かけするし、ケーキ屋さんのお得意も多い。
で、もらったスウィーツ写真をLINEで送って、女子に憎まれたりしている。
昨日はスウィーツの材料をもらってしまった。
生玉子だ。
これはちょっと仕事の合間にちゅるりと、という訳にはいかない。
家に持ち帰るしかない。
しかし私はリュックサックを背負っての徒歩通勤なのだ。
もらった玉子はレジ袋に入った新聞包み。
手で触った感じでは、スーパーで売っている玉子パックの存在を感じない。
どうやら直に新聞紙で包んであるだけらしい。
これは慎重に歩かなければとんでもない事態に陥る可能性がある。
私は『恐怖の報酬』という古い映画のことを思い出していた。
自宅への帰路を歩きながらふと考える。
この世で何が一番、玉子まみれだったらいやだろう。
玉子まみれが嫌われる理由は三つであると分析した。
ぬるぬるする。
乾いてカピカピする。
あとで臭くなる。
そういうことではないだろうか。
この想定で考えついたのが、衣類と電化製品だ。
衣類の場合、三つのうちどの状態になっても気持ち悪い。
電化製品だと、使うときの気持ち悪さに壊れる心配がからんでくる。
これでほぼ決まりだろうが、もうちょっと深く掘り下げてみよう。
長距離バスの自分の席が玉子まみれだったらいやだ。
なにしろ先が長い。
プラス、シートがベルベットなタイプだったら、肌触りを考えたら鳥肌が立つ。
畑が玉子まみれなのも恐ろしい。
耕せば耕すほど、土が玉子ごはんみたいになっていくのだ。
おそらく乾いたら根に酸素が送られなくなってしまうだろう。
貯水池が玉子まみれなのは気持ち悪い。
それが混ざったり攪拌されたりしながら蛇口から出てくるのだ。
絶対に泡立つだろう。
あせも用のベビーパウダーも気持ちが悪い。
なにしろ粉末だし、つけるのが風呂上がりで寝床に入る前なのだ。
あせものままでいた方がましだ。
そんなことを考えながら抜き足差し足で歩いて自宅に着いた。
大事故はないようだが、やはり漏れた白身で新聞紙が濡れている。
一個ずつ検品しながら冷蔵庫に入れていく。
が、割れた玉子が発見できない。
微妙なヒビがはいっているのだろうか。
でも、そのまま保存したんでは傷んでしまうのではないか。
おいおい、どれやねん。
いっそ、はっきり割れとってくれー!

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