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臨時メンバー登場

いつもの居酒屋のカウンターは常連と常連の知り合いでいっぱいだった。
坊主頭Fが来たときには空きが無く、彼は誰もいない座敷のひとつに座った。
バイトのAりが「こみ、移ったら」と言うので私が移動した。
なんとなく客の出足の悪い、静かな感じの日だった。

女の子が一人やって来て、一番奥の座敷に入った。
おそらくここでまちあわせなのだろう。
Aりが箸とおしぼりを持って注文を取りに行くと、その女の子は、

「オススメはなんですか?」

と訊いた。
地元の特産品があるわけでもなく、特に推している名物メニューも無い店だ。
Aりは隣の座敷に居た私とFに「オススメって何?」と訊ねた。
我々は若い女の子のことだし、サラダ系やら揚げ物やらを挙げてみた。

とりあえず飲み物と二品ほど注文した後、Fが話しかけてみた。
聞けば期間限定で伊勢に来たばかりで、ひとりで地元の店を探索していたらしい。

「だったらこっちへおいでよ」

「いいんですか?」

女子がこの座敷に来たことでカウンターがざわついた。
スキンヘッド1号と3号が「何だ、どういうことだ!」と立ち上がる。
先にお酒と箸を持って移動してきたのは1号だ。
1号の勝ち~。
負けた3号はしばらくするととぼとぼと帰って行った。

店が全体的にヒマなのでAりが食事を持って私の隣に来た。
食べながらその女の子の話を聞く。

生まれも育ちも横須賀で、仕事の関係で日本中を移動する27歳。
しゃべりが達者で滑舌がよく、アディダスネオなんてものを着ている。
あっという間に全員の名前を憶え、違和感なくメンバーに溶け込んだ。

食事が終わると、Aりは私に背中を向ける。
肩を揉めという催促だ。
まあ、若い女子に接触する貴重なチャンスなので揉んであげる。

するとその女の子が「やらせてください」と言ってこちらへ来た。
マッサージ機の実演みたいなことをやっているのだそうだが、自分も揉めるという。
なんだかつかみながら曲げたり伸ばしたりしている。
Aりが「うっ、いい!」と声を上げた。

どこが凝っているとか普段の姿勢がどうとか、まるで専門家のようだ。
みんなが口々にこういう。

「本物のやつや!」

つまり私の肩もみはニセモノなのだ。
Aりが勧めるので私も揉んでもらった。
つまり、このやり方を覚えろということだ。
そこへ突然Mえがお客でやってきて「私ももんでー」
Mえが揉まれている横で、Aりが「こみ足揉んで」という。

数か月はこの地に居るという彼女。
新メンバーに認定された。





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[ 2018/04/11 06:55 ] 居酒屋で | TB(0) | CM(6)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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