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月別アーカイブ  [ 2018年02月 ] 

ここまで出てるのに

いつもの居酒屋にMえのお母さんがやってくることになった。
私は面識がなかったのだが、Mえがいらんことを伝えていることは知っている。
『ギュッとされるカード』のことだとか触られただとか、あることないこと言っちゃうのだ。
ちなみに触られたというのは、マッサージのことだ。
だからお母さんに私の評判はとても悪いと考えられる。

その日は土曜日だったので、店にダイコンを届けに行く日だった。
できれば顔を合わせたくないと思っていたのだが、Mえが絶対居ろと言う。
なので、ご機嫌窺いのプリンを買ってきて、ちらりとだけ対面を果たした。
私はドキドキしてたのだが、Mえはニヤニヤ、お母さんは全く平静だった。

Mえがしゃべったのだろう、妹からLINEが来て、
「お母さんの感想は?」と訊ねられた。
私は素直に「ワイルドな人」と答えた。
Mえの妹はからの返事は「正解」だった。


後日、いつもの居酒屋で、妹に感想を聞かれたことをMえに話した。
するとMえが考え始めた。

「え~と、ワイルドって言うか、あの~、こういうのなんていうんやっけ?」

何か言いたい単語があるのに思い出せないらしい。

「んーとな、なんかふさわしい単語があったんやけどな~」

せめてひらがなかカタカナかぐらい教えてくれんか。

「そんなん知らん」

そんな言い草があるか。

「あーん、ここまで出とるのに」

と言って指差したのがこめかみ。
そこまで出とるなら口から出せ。

「なんかな、仲良しみたいなこと」

坊主頭Fが何か単語を言ったが違うという。

「えーとな、友達みたいなこと」

ひょっとして『フレンドリー』か?
私が言うとMえが満面の笑顔になった。

「そう、それ!」

フレンドリーが正解だったらしい。

「ウチのお母さん、フレンドリーじゃないの!」

じゃない単語を思い出しとったんかい!

やめさせてもらうわ。






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やっと出た
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[ 2018/02/02 06:42 ] 居酒屋で | TB(0) | CM(8)
プロフィール

こみ

  • Author:こみ
  • 三重県在住。
    妻のちづると二人でダラダラ暮らしています。
    晴耕雨読が理想です。
    記憶を自在に操る一人暮らしの母のところへ通ったりもしてます。


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