さて、先月ケガした右手親指だが、おかげさまでずいぶんよくなった。
とはいえ、まだまだむき出しで土いじりをするほど完治はしていない。
昼間は自分で買ってきた大きめの絆創膏を貼り、
蒸れない方がいいというので夜はガーゼで巻いている。
この絆創膏やガーゼを替えるときにちょっと消毒をする。
縫ったときに病院で消毒セットをもらった。
小瓶に入った消毒液、個別包装された大きめの綿棒、ガーゼとテープ。
綿棒は雑菌が入らないよう、普通の綿棒は使わないように言われた。
お医者さんは一日一回の交換でいいと言っていたが、私は二回交換している。
お風呂の時と、仕事や畑から帰って来たときだ。
どちらも絆創膏が汚れているし、汗で湿っているからだ。
安静にしていたらもうこんなことしなくてもいいのだろうが、
なにしろ利き手の親指、うっかり力を込めたり、ぶつけてしまったりする。
なので指の先端の傷口は今でも消毒液が少し滲みる。
だったら消毒は続けた方がいい。
もらった消毒液がまだあるのだから。
消毒液はあるのだが、まずはガーゼが無くなった。
殺菌されてちょうどいい大きさに折りたたまれたのが数枚入っていた。
もうそこまでのものは必要ないと思い、一番安いガーゼを買った。
これが失敗だった。
薄くてやたらでかいガーゼをハサミで切って折らなくてはならないのだ。
次に無くなったのが綿棒だ。
もう普通の綿棒でもいいかと思ったが、安綿棒は綿部が小さい。
全然消毒液を吸わないのだ。
そういえば、歯茎が腫れた時に買った薬に付いていた大きな綿棒が残っていた。
アレを使うことにしよう。
それも無くなったのでドラッグストアに買いに行った。
黒いのやら耳かき型のやら渦巻状やら、さすがにいろんな綿棒が並んでいる。
でも、頭の大きなのがない。
私はとっぷり消毒液の浸み込んだ大きな綿で患部をびたびたにしたいのだ。
ましてや歯茎用大綿棒に慣れてしまっているから、並みの綿棒では満足できない。
いいものがあった。
棒の付いてない『綿』だ。
パチンコ玉ほどの大きさで、丸くいい感じになっている綿が安く売っていた。
そうそう、病院で消毒されるときは、ピンセットでこれを湿してやってくれたっけ。
だいたい綿棒というやつは綿部が小さい上に、その中に棒が入っている。
それでは吸水量が読めないではないか。
その点この綿玉は、この大きさが消毒液量だと予測することができる。
そしてたくさん吸うから、消毒液が早く無くなるはずだ。
予想通り、これで消毒するとたっぷり消毒した感があって気持ちいい。
消毒液も順調に減っている。
が、消毒液が無くなったらこの綿玉はどうしたらいいのだろう。
百個も入っているのだ。
子供の頃みたいに鼻血は出ないし、都合よく歯茎も腫れない。
そうか、こうして救急箱にデッドストックが溜まっていくのだな。
救急の者に『デッド』を使うのはいやだが。

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