皿うどんをメイン食とする、というささやかなダイエット計画は続いている。
ベビースターラーメンのような揚げ麺に野菜たっぷりのあんをかけた麺類だ。
これなら炭水化物の量が少なく、野菜もたくさん摂れ、満足感もあると踏んだのだ。
それが功を奏したのか、多少体重が減った気がする。
しかし、さすがにパリパリ麺ばかりだと飽きてくる。
お腹は膨れるのだが、どうもお菓子感があって、それでいいのかと自問してしまう。
同じ野菜たっぷりでも、たまにはスープのある面をズズズとすすってみたい。
となると、同郷長崎名物のちゃんぽんはどうだろうかと考えた。
わが市にはチャンポンがメニューにある店が少ない。
そこで、居酒屋でその話をしてみたら、オススメの店を聞くことができた。
市の外れ、お隣の市に向かう国道、通称バイパス沿いにある中華料理店だ。
民家の少ない田園地帯に喫茶店と並んでポツンとある感じだ。
そういう位置なので、あることは知っていたが入ったことはなかった。
いや、ずっと昔に一度だけ利用したが、そのときの記憶はない。
信号を右折して入らなければならないのも面倒だし、『太極殿』という名前も胡散臭い。
しかし、考えてみれば、その状況で長く続いているというのは良い店の証拠だ。
信号で入るということも、出るときは信号でバイパスに出られるということではないか。
そんなわけで、お隣の市に行くとき試しに入ってみた。
私は基本のラーメンとミニチャーハンのセット、ちづるは酢豚定食にした。
出てきた料理はシンプルでなんかうまいやつだ。
わが家ではこの「なんかうまい」を重要視する。
ダシがどうの具材がこうのというより、その時の直感だ。
すぐに二回目も行ってみた。
中華料理店は試してみなければならないメニューがいくつもある。
どういう物があるかはチェックしてきたので、次に何を食べるかは決めていた。
私はトンコツちゃんぽん、ちづるはソース焼きそば、そしてギョーザを二人前。
あっ、ギョーザもなんかうまいやつだ。
この時、隣のテーブルに一人でいたオヤジが食べていたものに目が行った。
皿うどんと唐揚げだ。
これを見て二つのことを考えた。
一つは、やはり本当の皿うどんを食べてみなければならないということ。
もうひとつは、なんでこのオヤジはライスを頼まないのか、ということだ。
三回目、ちづると一緒に皿うどんを頼んだ。
ちゃんとここで揚げた麺らしく、スーパーで買ってきたもののように四角くない。
やや太めで食感がいいし、あんにはきくらげなんかも入っててうれしい。
メイン野菜も我が家のようにモヤシではなくハクサイだ。
何を食べてもおいしいとなると、何もかも試してみたくなる。
ワンタンだとか麻婆豆腐だとか中華飯だとか冷やし中華も試してみたい。
唐揚げも食べてないし、ちづるは塩焼きそばに興味を持っている。
メニューを見ると本格的な中華もやっているようだ。
しかも、何よりもありがたいのが、出てくるのが早いということだ。
何を頼んでもチャンピオンカレーぐらいの時間で出てくる。
そして、決して高くない。
皿うどんとギョーザが二人前で2100円。
ギョーザは一人前8個もある。
ああ行きたい。
早く次行きたい。
で、ダイエットはどこに行ったのだろう。

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