パソコンの自動デフラグ機能はありがたい。
なにしろ私はメンテナンスってことが大嫌いなのだ。
掃除をしたり、オイルを差したり、バッテリー液の量をかくにんしたり、
自転車のタイヤに空気を入れたり、そんなことは全部したくない。
初期設定もいやだ。
買ってきた機械に電池を入れたり、配線したり、ネジを巻いたり、刃を研いだり、
説明書を読んだり、使う前に洗った入り、なんでそんなことをしなくてはならないのか。
人様が使うおぜん立ては、全て機械が自分でやればいいのではないのか。
これだけ科学文明が進んだ世の中で、それぐらいなんとかならないのか。
スマホを充電するたびに私はそういうことを考えている。
何が最先端といったって、所詮今の段階で最先端というだけだ。
この一手間がかかっている間は、今までの進歩なんて大したことはない。
まだまだ二流の文明だ。
が、二流というのは一流があってこその二流だ。
比べるものがないのに一を追い越して二になるなんてことはない。
唯一無二である間は、二は無二なのだ。
だから、どんどん新しい仕事やスポーツが生まれてくるのだろう。
その道の唯一無二であるうちは、第一人者と呼ばれる。
大勢の人が係わるようになって順番が付き始めると、二流が生まれる。
むしろ一流と呼ばれるのはほんの一握りで、あとは二流三流の有象無象だ。
たとえば私はブロガーだとは言えるだろうが、一流ブロガーではない。
内容はべつにしても、初期設定やメンテナンスができないようで一流のはずが無い。
何かで一流といわれたければ、何か新しい肩書を生み出さなくてはいけない。
ないものを生み出すのは難しい。
ないものを生み出すのが難しいのは、毛の件で十分承知している。
だから今あるものから似たものを生み出すことになる。
毛の件は私の特徴のひとつであるともいえるのだから、ここから考えてみよう。
髪に関わる仕事としては理容師美容師がまず浮かぶ。
さらにはヘアモデルだとか、ヘアケアーがいる。
『ヘアケアー』とは『ヘアケア』をする人だ。
そんな仕事の人がいるとは思うのだが、その職業名がわからないのだ。
このように、毛の方に携わる仕事にはもはや隙間はない。
では、逆転の発想で隙間の方を考えてみよう。
つまり、毛でない部分、地肌の方だ。
髪を見せるヘアモデルの逆で、地肌を見せる職業なんてあるだろうか。
『地肌モデル』あるいは『ジハダー』だ。
これ専門の人というのはまだいないのではないだろうか。
スキンヘッドを売りにしている人はいても、そのスキンだけを売りにしてはいないはずだ。
これを職業だと名乗れば、私はその道の一流、いや第一人者、いや創始者といえるだろう。
……
なんでウキウキした感じでこんな話をしているのだろう。
何もうれしくないわい。
ウリにするどころか、なんでこうなってしまったのかと世をはかなむばかりだ。
やはりもっと早くに『ヘアケアー』のお世話になっておくべきだったのだろうか。
いやそうではない。
私がメンテナンス嫌いだからだ。
ちゃんと自分でできることをしてこなかったツケがここに現れたのだ。
後悔先に立たず。
先を読めることこそが、一流であることの第一条件なのだ。

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